★キャプテンの吉田麻也が求める最終予選の課題「上手くいっていないときにどう戦うか」
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サンプドリアの日本代表DF吉田麻也が、メディアのオンライン取材で、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選について語った。
9月からスタートするカタールW杯アジア最終予選。
サンプドリアの日本代表DF吉田麻也が、メディアのオンライン取材で、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選について語った。
9月からスタートするカタールW杯アジア最終予選。日本代表は、30日から集合しトレーニングキャンプをスタートさせた。
初戦はホームで9月2日に行われるオマーン代表との一戦。2018年のロシアW杯アジア最終予選では、UAE代表相手に初戦で敗戦。初戦で敗れたチームがW杯に行けないという悪いジンクスもある中、その後は勝利してなんとか本大会に出場。ベスト16の成績を残していた。
試合前日の1日にオンラインでのメディア取材に応じた 吉田。キャプテンとして、初の最終予選に臨むこととなる。
昨シーズンから日本代表活動、そして東京オリンピックとフル稼働中の吉田。現在のコンディションについては「良いんじゃないですかね。コンスタントに試合に出ていることが大事だと思います」とコメント。「移動や時差もありますが、ここ2日はしっかり寝ているので、想像しているより良い状態かなと思います」とコンディション面は問題ないとした。
「ただ、体は正直ですし、しっかりと良いトレーニングをして、良いものを口に入れて、良い休養を取るということを心掛けていますし、年齢的にもコンディション落としてパフォーマンスを落とせば年齢のことを言われるので、意識しています」とコンディションを高く保つように心がけていると語った。
最終予選に向けては「予選の入り方。全大会の初戦で自分たちは苦しめてしまいました」と、ロシアW杯に向けた最終予選での初戦で敗れたことを振り返り、「気をつけたいのはアウェイでの勝ち点をしっかり奪い取る。ホームとアウェイでの戦いは全然違ってきます」とアウェイでの勝ち点が重要だとコメント。「移動や気温、時差などがあって難しいですが、アジャスト力が非常に大事だと思います」とチームとしてどう適応するかが大事だとした。
また「レベルの差はかなり2次予選はありましたが、最終予選は全く違う試合になり、拮抗した試合になると思います」と相手のレベルが上がると語り「良いコンディションで全ての招集に臨み、チームでしっかり試合に出るということも大事です」と、それぞれの選手が良い状態でいることが大事だとした。
さらに「予選がコンスタントに行われる中で、しっかりとチームとして成長して、地力をつけていかなければいけないと思います」と、9月、10月、11月、1月、3月と半年で終わる最終予選での成長が重要だと語った。
その吉田は、東京オリンピックにオーバーエイジとして参加。そのため、若手と経験者のどちらも知っている状況だ。1チーム2カテゴリでやってきたチームとして、オリンピック世代との融合は大事になるとしている。
「もちろんオリンピック世代、A代表と同じスタッフや監督とやっている中で、今回は1、2カ月だけでなく、発足してから色々な選手が関わってきて、オリンピックもその延長線上で同じフィロソフィーでやってきています」
「新しい選手が来て合わせなければいけないということではなく、ある程度選手のことを把握してやれることはメリットだと思います」
「1、2カ月一緒にやってきた選手たちはフィーリングも合うだろうし、五輪世代とA代表が競争できると思います」
「オリンピックの意義はここにあると思って、ここから何人がA代表に入ってこれるか、関わってこれるかが大事だと思います」
今回の最終予選を通して、W杯本大会に向けたやっておきたいことについても言及。「チームの総合力を上げなければいけないなと思います。チームの戦い方ももっと構築しないといけないです。上手くいっていないときにどう戦うか。オリンピックもアジアカップもそうですが、行き詰まったときに打開策を見つけたりすることは課題だと思っています」と、自分たちのやりたいことができない時の対応力が課題だとした。
また「今回は9、10、11、1月と間隔が短くできるので、感覚やフィーリングは良くなると思うので、構築しなければいけないと思います。うまくいかないときにどうするか。アウェイとかうまくいかない試合があると思いますが、我慢できるか。どう打開するかはこの予選の課題だと思います」と、しっかりと目的意識を持って臨むことが大事になるとしている。
2021年9月1日(水)22:11