★攻め手を欠いた日本、試合終盤に失点を喫しホームでまさかの黒星発進…《カタールW杯アジア最終予選》

日本代表は2日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の初戦でオマーン代表と市立吹田サッカースタジアムで対戦し、0-1で敗れた。

森保監督はスタメンGKに権田を起用。

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日本代表は2日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の初戦でオマーン代表と市立吹田サッカースタジアムで対戦し、0-1で敗れた。

森保監督はスタメンGKに権田を起用。守備ラインでは、無所属で試合勘が心配されるも経験値を買われて長友が左サイドバックに入り、吉田、植田、酒井と並んだ。ダブルボランチの遠藤の相方には10カ月ぶりの招集となった柴崎をチョイス。2列目は左から原口、鎌田、伊東、最前線は大迫が務めた。

オマーンは中盤をダイヤモンドにした[4-4-2]を採用し、立ち上がりはシンプルな長いボールを使ってくる。受ける恰好となった日本は、しとしとと降り続く雨も考慮してか、まずはリスクを冒さずに相手の出方をうかがった。日本のファーストシュートは7分、柴崎が持ち上がって左サイドから右足で巻いて狙うが、枠の右へとそれた。

攻守でコンパクトな陣形を維持するオマーンに対して中盤で優位性を保てない日本は、13分に縦パスからピンチを招く。ハリド・アル・ハジリの落としを受けたアル・アラウィにボックス左へ侵入される。左足でのフィニッシュはGK権田がセーブし、続けざまのCKもしのぎ切った。

相手ゴール前に迫る機会の少ない日本だが21分、左サイドの高い位置で柴崎がボールを奪ってすぐさまクロスを入れると、大迫が競り合うも強いシュートにはならず。28分には最終ラインからの斜めのパスを、相手と競り合いながらもボックス内で伊東が収めて右足を振り抜く。GKアルルシェイディの正面を突いたが、最もオマーンゴールへ迫るシーンとなった。

日本は33分にCKを得るが、これを阻まれて逆襲を受ける。GKからのフィードであわや数的不利の状況を向かえそうになるが、柴崎が戻って事なきを得る。前線に2枚を残していたオマーンに対し、リスクマネジメントの点でやや疑問を感じさせるシーンに。前半の終了間際にはアル・アラウィにボックス右から狙わるが、吉田がブロック。日本は主導権を握れないままゴールレスで前半を折り返した。

攻撃を活性化したい日本は、ハーフタイム明けに原口を下げてセルティックで好調を維持する古橋を投入する。テコ入れを図ると、立ち上がりはその左サイドからチャンスメイク。長友が深い位置から折り返すと、大外でフリーとなっていった伊東が頭で逆のネットを狙うが、GKアルルシェイディに阻まれた。

良い入りをした日本だったが、51分には背筋を冷汗が伝わった。アブドゥラ・ファワズの折り返しが中央でディフレクションし、流れ球が長友の手に当たったとしてPKを取られる。ヒヤリとしたものの、オンフィールドレビューの結果、主審はノーハンドのジャッジ。PKは取り消された。長友は嫌な流れを払拭しようと、直後に積極的な攻撃参加。右からクロスに飛び込んで頭で合わせた。

しかし、どこか集中を欠いたように見える日本の守備陣。59分には最終ラインでボールを奪われてハリド・アル・ハジリにボックス手前からのフィニッシュを許す。さらには、A・アル・ブサイディにボックス左から強烈な一撃を浴びるが、いずれもGK権田がセーブした。

日本は63分に伊東に代えて堂安を送り出す。2分後には大迫が細かいステップのカットインを駆使してボックス手前左から右足で狙う。低い弾道でファーを狙ったが、GKアルルシェイディに阻まれた。さらに、70分には鎌田に代えて久保を送り出すと、日本がボールを握る時間が増加する。だが、バイタルまでは運べてもボックス内で受けられないもどかしい展開に。

嫌な雰囲気のまま試合終盤を迎えると、恐れていた事態に陥ってしまう。右サイドを突破したアルヤハヤエイの折り返しをゴール前でフリーとなっていた途中出場のイサム・アル・サビが右足で合わせてネットを揺らし、オマーンが先制に成功する。

追い掛ける展開となった日本は吉田を前線に上げてパワープレーを仕掛けるもゴールが遠い。最後までオマーンの牙城を崩せなかった日本は、ホームでの初戦をまさかの黒星で終えることとなった。

日本 0-1 オマーン
【オマーン】
イサム・アル・サビ(後43)

2021年9月2日(木)21:26

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