★メンバー入れ替えで低調のフランスが善戦ウクライナとドロー…《カタールW杯欧州予選》

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カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選のグループD第5節、ウクライナ代表vsフランス代表が4日に行われ、1-1のドローに終わった。

ここまで2勝2分けの無敗でグループD首位に立つフランスは、4戦連続ドローで同じく無敗で3位に位置するウクライナと対戦した。

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カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選のグループD第5節、ウクライナ代表vsフランス代表が4日に行われ、1-1のドローに終わった。

ここまで2勝2分けの無敗でグループD首位に立つフランスは、4戦連続ドローで同じく無敗で3位に位置するウクライナと対戦した。

1日に行われたボスニア・ヘルツェゴビナ代表戦を1-1のドローで終えたデシャン監督率いるチームは、先発6人を変更。出場停止のクンデ、負傷のムバッペが欠場となった他、ベンゼマとヴァランがベンチスタートに。替わってズマやチュアメニ、マルシャル、ラビオがスタメンを飾った。

マルシャルとグリーズマンの2トップにコマンとラビオを両ワイドに配したフランスは、[3-4-2-1]の布陣で後方に重心を置くホームチームを相手に序盤からボールの主導権を握る。しかし、相手のコンパクトな守備ブロックをなかなか揺さぶり切れない。

以降は中盤での潰し合いが目立つクローズな展開が続く。その中でフランスは27分、後方からの長いボールをボックス左のマルシャルがうまくマイナスに落とす。これをフリーのグリーズマンが左足のシュートで狙うが、枠の右に外してしまう。

一方、粘りの守備からヤレムチュクやヤルモレンコの背後への動き出しを使って攻め手を窺うウクライナはセットプレーの流れから続けて決定機を創出。まずは35分、左CKの場面でツィガンコフのファーへのクロスに反応したヤルモレンコが右足で鋭いシュートを枠に飛ばすも、これはGKロリスの好守に遭う。このこぼれ球にザバルニーが反応するが、シュートを枠に飛ばせない。

だが、前半終了間際の44分にはマルシャルの決定機をGKピアトフの好守で凌いだ流れから右サイドでロングボールに抜け出したヤレムチュクがDFキンペンベを振り切ってボックス右からマイナスのクロスを供給。これはツィガンコフの前で一度DFズマに触られるが、ペナルティアーク付近に走り込んできたシャパレンコが強烈な右足のミドルシュートをゴール右上隅の完璧なコースに突き刺した。

シャパレンコに代表初ゴールを献上し、1点ビハインドで試合を折り返したフランス。しかし、後半早い時間帯に追いつく。50分、相手陣内右サイドでコマンが入れたクロスをゴール前で競り勝ったラビオが頭で合せる。ゴール右でこぼれ球に反応したマルシャルが右足で蹴り込むと、GKピアトフに触られたものの、ボールがそのままゴールラインを割った。

1-1のイーブンに戻った試合はここから再びウクライナペースに。だが、フランスも相手の攻勢を冷静に受け止めて勝ち越しゴールを許さない。さらに、デシャン監督は64分、同点ゴールに絡んだコマンとマルシャルを下げてディアビ、ベンゼマを同時投入。

切り札の投入によって前線で起点を作れるようになったフランスは徐々に押し返していく。76分にはチュアメニからの縦パスをボックス内でベンゼマが収め、最後はボックス中央から左に持ち出したディアビが得意の左足を振るが、これは惜しくも左ポストを叩いた。

この絶好機を逸したフランスは以降、なかなか決定機を作れない。それでも、ホームサポーターの歓声を受けて勢いづくウクライナの反撃を何とか凌ぎ切り、1-1のスコアでタイムアップを迎えた。

敵地から最低限の勝ち点1を持ち帰り、グループ首位をキープしたフランスだが、ユーロ2020のグループステージ初戦のドイツ戦の勝利以降、5試合連続ドローと停滞感を払しょくすることはできなかった。

また、同日行われたフィンランド代表vsカザフスタン代表は、ポヒャンパロのゴールを守り抜いたホームのフィンランドが今予選初勝利を挙げている。

ウクライナ代表 1-1 フランス代表
【ウクライナ】
シャパレンコ(前44)
【フランス】
マルシャル(後5)

2021年9月5日(日)5:48

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