★「君にはサッカーのビジョンがない」記者の指摘に憤怒のファン・ハール、チェルシーを称賛
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オランダ代表のルイス・ファン・ハール監督が、会見に出席したオランダ人記者の指摘に対し激怒した。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。
オランダ代表のルイス・ファン・ハール監督が、会見に出席したオランダ人記者の指摘に対し激怒した。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。
7日にカタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選グループG第6節のトルコ代表戦を控えたオランダ。8月からは、ファン・ハール監督が3度目となる就任を果たしており、2大会ぶり11度目の出場を目指す。
かつて、マンチェスター・ユナイテッドの指揮官を務めていたファン・ハール監督は、当時[3-5-2]のフォーメーションを採用し、「攻撃的なサッカーをしていない」とファンから非難されることもあった。しかし、代表監督復任以降の2試合では4バックを採用しており、5日に行われた第5節のモンテネグロ代表戦では4-0の快勝を収めていた。
そのファン・ハール監督は6日、FWメンフィス・デパイと共に試合前の会見に出席。オランダ人記者から、もっと守備的なサッカーを望んでいると指摘されると、そのことに対して怒りをあらわにした。
「他国の結果を見てみるといい。イタリアを見てみろ。彼らは欧州王者だが、今のところ2回引き分けている」
「そんなに簡単なことではないんだ。守備的なサッカーが登場し、それに対する称賛がされているんだ」
この質問をしたのはジャーナリストのヴァレンティン・ドリエッセン氏。ベテラン記者はファン・ハールのコメントに反論。「でも、拍手しているのはあなただ。あなただって、チェルシーやリバプールのようにプレーしたいんでしょう?」と煽ると、ファン・ハールは「あなたの目から見て、それは守備的なサッカーですか?」と逆質問。するとドリエッセン氏は「それはチェルシーのやり方だ」と反論した。
この答えにファン・ハール監督は激昂。「全然違うぞ、ヴァレンティン! 君は全く分かっていない。言っては悪いが、君はただのジャーナリストだ。君は自分のビジョンを実現したいと思っているだろうが、君にはサッカーのビジョンがない。君は新聞に対してビジョンを持っている、それは素晴らしいことだ。注目を集めることもよくある」と記者を指摘した。
その後、ファン・ハール監督は昨季からトーマス・トゥヘル監督が就任したチェルシーについて言及。「[3-5-2]や[3-4-2-1]では信じられないほどの攻撃ができる。チェルシーは、毎回様々なフォーメーションでそれを示している。それに、昨シーズンから就任したトゥヘル氏には脱帽したよ」と語り、チャンピオンズリーグ(CL)を制覇したクラブを称賛した。
2021年9月7日(火)18:30