★中国が圧をかけてきた後半の立ち振る舞いについて柴崎岳「カウンターの応酬を避けたかった」、10月は「ターニングポイントの1つ」

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日本代表のMF柴崎岳(レガネス)が、中国代表戦を振り返った。

7日、日本はカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第2戦で中国代表と対戦した。

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日本代表のMF柴崎岳(レガネス)が、中国代表戦を振り返った。

7日、日本はカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第2戦で中国代表と対戦した。

初戦のオマーン代表戦をホームで0-1と落としている日本。必勝で臨んだ一戦は、序盤から日本が主導権を握り攻め込む展開となる。

[5-3]のブロックを作りなかなか崩させない中国だったが、40分に右サイドを伊東純也が突破。そこからクロスを上げると、FW大迫勇也が合わせてゴール。この1点を守り切り、0-1で勝利を収め、最終予選初白星を飾った。

試合後、メディアのオンライン取材に応じた柴崎は中国戦に臨むメンタリティについてコメント。良い方向に向けたと語った。

「1戦目は自分たちのパフォーマンスの低さで負けを招いてしまい、チーム全体、個人として重く受け止めて、なんとか挽回していこうという雰囲気の中、この中国戦までの準備期間で非常に練習から緊張感だったり、雰囲気がオマーン戦とは違ったものになりました。自分としては良い方向に向いたかなと思います」

「敗戦を受け入れて、中国に対して向かって勝利するというメンタリティは、今日の試合で出せた部分だと思いますし、結果がついてきていますが、個人的には1戦目の自分たちの失態を取り戻す最低限の結果だと思いますし、これを続けていかないと意味がないものになってしまいます」

「今日の試合は個人的にはそこまで嬉しい気持ちになれなかったので、気を引き締めて10月に向けてパフォーマンスをよくしていきたいと思います」

後半は中国がプレスを掛けにきたこともあり、日本のミスが目立つシーンも見られた。その中で、柴崎は右サイドバックの位置を取り、試合全体を落ち着かせてコントロールしていた。

「チームのコントロールができていたかどうかは一概には言い切れないですが、個人的に意識していたのは、テンポが早すぎて起こりうるカウンターの応酬を避けたかったので、自分にボールが入ったところでは落ち着けるところは落ち着いて、展開を戻そうとしていました」

「ボールを保持する時間を少しでも長くできれば攻撃を食らうこともないので、落ち着いてボールを単調に失わないように心がけていることは後半よくありました

テンポを変えるという柴崎の特徴でもあるプレーを見せたが、一方で2点目を積極的に奪いに行くということはあまりしなかった。

その点については「あまり2点目を取りに行くことで食らうリスクは考えなかったです」とし、「できるだけ個人的には丁寧に攻めていきたかったです」と、勢いを持ってというよりも、崩しをしっかりしたかったと明かした。

「トランジションの部分で数的不利で攻めようとしても難しいので、横パスを入れてもらってサイドに展開するとか、そういったシーンも少なからずあったと思います」

「2点目が欲しかったのは事実ですが、具体的な声かけというよりは、ボールを持った時のアクションで伝えようとは思っていたので、そういった意味では少しドリブルを織り交ぜたり、自分があまり叩かずにキープして時間を作っていくという部分は少し意識していました」

結果として、試合を通じて高いパフォーマンスを見せた日本。オマーン戦からの変化については「1戦目と2戦目の準備期間の長さも実際ありましたし、自分たちが試合に向けての練習も増えたので、具体的に練習でこうしていこうということを落とし込めたという部分もありますし、選手もふんわりしたのではなくピリッとした雰囲気というのも少し変わったかなと思いました」と語り、やはり空気としてしまった感じがあったという。

必勝で臨んだ中国戦でしっかり勝利を掴んだ日本。10月のサウジアラビア代表、オーストラリア代表との連戦は大きなポイントとなる。

柴崎は気持ちを新たに、チームとしてより高めていくと意気込みを語った。

「その2カ国は10月にアウェイとホームで対戦しますが、予選のターニングポイントの1つになると思います」

「勝つか、負けるか、引き分けるか、結果によって大きく変わってくる要素があると思います」

「チームとしても10月が本当に大事になると話していたので、個人としても受け止めなければいけないと思っています。中国戦の準備をスタンダードにして、よりよくしていかなければいけないです。勝利に浮かれず、自分たちは厳しい位置にいると自覚して、10月に臨めればと思います」

2021年9月8日(水)7:50

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