★サウジアラビア戦を分析したMF守田英正、オーストラリア戦のポイントも変わらず「まず立ち位置」「先に失点しないこと」

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日本代表のMF守田英正(サンタ・クララ)が10日、12日に行われるカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオーストラリア代表戦を前にメディアの取材に応じた。

7日に行われたサウジアラビア代表とのカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第3戦でサウジアラビアに1-0で敗れた日本。

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日本代表のMF守田英正(サンタ・クララ)が10日、12日に行われるカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオーストラリア代表戦を前にメディアの取材に応じた。

7日に行われたサウジアラビア代表とのカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第3戦でサウジアラビアに1-0で敗れた日本。これで最終予選は1勝2敗となり、3連勝のサウジアラビア、オーストラリアとの勝ち点差が「6」へと広がった。

12日の試合は埼玉スタジアム2002での試合。ホームゲームであり、ファンもスタンドに集まる中で、日本としては勝ち点3を取らなければいけない試合となる。

サウジアラビア戦では失点直後にピッチに立った守田。交代については「元々後半頭ぐらいからアップを始めていて、交代の指示があってサイドラインに立った時に失点したので、失点があったからではないです」と、失点の前から交代するつもりだったとした。

その中での指示については「僕が入る直前に失点してしまったので、そうでなくても同じ指示だったと思いますが、後ろから少しボールを持つ時間を増やすということと、前に出て行くということを受けました」と語り、チームとしてポゼッションの時間を増やすことを指示されたとした。

苦しい状況で迎えることとなったオーストラリア戦。守田は試合に向けて「敗戦で凄く厳しい状況ですけど、ホームですし、しっかり勝ち点3を取るということが大事かなと思います」と、勝利を目指すと語った。

ピッチ内での状況判断についてこれまでも口にしていた守田。2次予選では上手く機能していた縦への早いは最終予選では上手く機能していない。

その辺りについて守田は「僕も外から見ていて同じように感じました。とはいえ前半は良い奪い方ができたのと、相手のミスでマイボールになって、縦に急ぎすぎた部分もありますけど、チャンスを作ったこともあるので、数少ないチャンスを決め切る必要があります」と語り、判断の悪さよりも、チャンスを決め切れないことを問題視した。

ただ、「ボランチとしては90分通してゲームメイクなので、少し急ぎすぎていた感じはあります。全体的に少し縦に急ぎ過ぎたなというのがあります」と急ぎ過ぎた感じはあるという。また「あとはチャンスっぽい場面ができていたので、急ぎたくなるのはわかりますし、僕が出ていても同じ感じはあったかなと思います」と、ピッチに立っている選手の心境にも理解を示した。

しかし、ボールをあまり持ちたがらなくなってしまうのは良くないとコメント。「ボールを持つことに臆病になっていたり、それによって体力の使い所は守備に回されすぎて攻撃に使えないとかは全体としてあったからだと思います」とし、「失点したから奪いに行く必要がありましたが、それまでの時間帯はもう少し主体的に、自分たちからアクションを起こしてボールを握ったり、ゲームをコントロールしても良かったのかなと思います」と、アグレッシブな仕掛けていくプレーが足りなかったと分析した。

その点で、サウジアラビア戦での問題点についても言及。考え方は色々あるとしながらも、もう少し主導権を握るべきだったと振り返った。

「これは考え方が分かれると思いますが、守備の追い方が悪くて間延びした状況で奪われた時に、距離感が悪くてまたロストするというのもありますし、立ち位置が悪いというのもあって、どっちもあると思います」

「サウジ戦でいうと、ボールを握られてしまったというので、ある程度保持されても仕方ないという考え方で試合を始めていったのはあると思いますが、割り切ってブロックを敷くとか、チーム全体で推進力を持って奪いに行くとか、守備のところも明確にできれば、カウンターや落ち着かせることも距離感が良いのでできたのではないかと思います」

「あくまでもボールを握ることにフォーカスして、自信を持ってやると考えると、立ち位置はもう少しオーガナイズされていても良いというか、突き詰めていく必要があると思います」

それでもチームとしての戦い方を大きく変える必要はないと語る守田。選手個々の力を出し切れるようにすることが大事だと考えているようだ。

「難しい状況ですし、正直後がないと言ってもいいほど、序盤で2敗しているので難しいですが、僕たちはやることをやるしかないという、ある意味開き直って、目の前の試合でやるしかないです」

「自分のアプローチはゲームコントロールのところ。試合に出ることを想定しながら、周りの選手にもっとこうして欲しいとか、僕の特長を生かすためにこうして欲しいということをいうぐらいです」

「あまり変える必要はなく、持っているものはすごいと思うので、100%出せていないことを重要視しないといけない。相手よりも自分たちだと思うので、頑張りたいなと思います」

その中でオーストラリア戦に関しては、やはりポジショニングが大事になるということ。そして失点しないことが大事だとした。

「まずは立ち位置かなと思います。それだけじゃないですが、見ていなくてもここに人がいるという状況、ここに人がいるからこうなるよねという論理的な部分というのが、今は欠けてしまっている。選手の特徴もあるので、選手の特徴を生かせるポジショニング、サポートの仕方はありますが、少なからずサイドの選手が幅を取れていないとか、中に入ってきているとか、空いたスペースを有効に使えないとか、そこはもっと厚みのある攻撃、失った後も良い守備ができると思います。全体で話せていないだけで改善できる部分だと思うので、練習からやっていきたいです」

「あと失点しないことだと思います。ここまで自分たちが苦しくなっている状況は、失点を先にしてしまうことだと思います。サウジアラビア戦も内容的に上手くいっていたかはわからないですが、失点してしまったことが少し難しくしてしまった要因ですし、サッカーはゴール決める決めないが試合を動かすので、先制したいし、上手くいかなくても失点はしないということを考えるべきだと思います」

2021年10月10日(日)14:15

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