★日本ではオーストラリアに負けなし、埼スタのW杯最終予選では2度の劇的展開を経験

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12日、日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でオーストラリア代表と対戦する。

これまで3連勝のオーストラリアをホームに迎える日本は1勝2敗と崖っぷちの状況。

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12日、日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でオーストラリア代表と対戦する。

これまで3連勝のオーストラリアをホームに迎える日本は1勝2敗と崖っぷちの状況。何としても勝利を収めなければいけない試合となる。

W杯に出場してからの最終予選では、今回が一番厳しいスタートとなっている日本だが、ここで勝ち点3を取れれば、この先の戦いに大きな後押しとなることは間違いない。

決戦を前に、日本とオーストラリアのこれまでの対戦を改めて振り返ってみる。

◆日本で負けたことは過去なし
©︎JFA

日本とオーストラリアの対戦成績は、日本の10勝6分け5敗という状況だ。

かつてはオセアニアに所属していたオーストラリア。2006年のドイツW杯以降、アジアサッカー連盟(AFC)へ加盟したことで、様々な場での対戦が増えていった。

日本がオーストラリアに敗れた5試合のうち4試合がアウェイ。ホームで負けたのは1969年10月10日の試合のみだ。なお、この試合も日本ではなく、ソウルで行われた試合であり、日本で負けたことは実は一度もない。

◆W杯予選で負けたのは1度
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2006年のドイツW杯ではグループステージで逆転負けを喫した日本。ティム・ケイヒルにやられたことは記憶にある方も多いだろう。

その後、アジアに加盟したオーストラリアは何度となくライバルとして日本の前に立ちはだかることとなったが、その後の10試合は日本の4勝5分け1敗という成績だ。

唯一の敗戦は2010年の南アフリカW杯の予選。アウェイでの試合だったが、日本は田中マルクス闘莉王のゴールで先制するも、ティム・ケイヒルに後半2ゴールを許して2-1で敗れていた。

この試合では長友佑都が左サイドバックでフル出場。GK川島永嗣がベンチで見守っていた。

この配線を最後に、実は日本はオーストラリアに負けていない。2014年のブラジルW杯、2018年のロシアW杯といずれも最終予選でオーストラリアと対戦しているが、結果は1勝3分けとなっている。

◆埼スタでのオーストラリア戦は劇的展開
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オーストラリアとのホームゲームのイメージは、試合の会場でもある埼玉スタジアム2002が強いはずだ。

2013年6月4日に行われた試合では、トミー・オアーのゴールでオーストラリアが終盤に先制するという苦しい展開に。日本は引き分けでブラジルW杯出場が決まる試合だったが、敗戦で終わるかと思われた。

しかし終了間際に日本が相手のハンドによりPKを獲得。これを本田圭佑がど真ん中に蹴り込み、1-1のドロー。大観衆のゴール裏に向けて蹴り込んだ姿が記憶に新しいはずだ。これで日本のW杯出場が決まった。

2017年8月31日に行われた試合も埼玉スタジアムでの一戦。勝てばW杯出場が決まるという大事な試合だった。

互いに拮抗した展開から41分に日本は上手くビルドアップすると、左サイドでボールを持った長友佑都が戻りながらもカットインしてライン裏にクロス。これに完璧に抜け出した浅野拓磨がダイレクトで合わせて先制する。
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その後はオーストラリアが集中した戦いを見せ1-0のまま推移。焦れる展開となった中、相手のビルドアップを奪うと、82分に井手口陽介がカットインから強烈なミドルシュートを叩き込み、2-0で勝利を収めた。

簡単な話ではなく、過去の話がどれだけ影響するのかは未知数。ただ、日本にとってオーストラリア戦は良いイメージがあるのは事実だ。特に埼スタでの一戦は日本にとってプラスの結果が多いのだ。

◆悔いのない戦い、そして結果を
©︎CWS Brains,LTD.

ここまでしたデータは当然両チームの選手やスタッフの頭にはあるはず。過去勝てていないオーストラリアは、当然のことながら勝利を目指してくるだろう。ましてや、日本を良く知るグラハム・アーノルド監督が指揮を執っており、ここで日本を倒して、最終予選で優位に立ちたいと考えるのは当然だ。

一方の日本も、良いイメージがあるが、だからと言って余裕が生まれるわけでも、油断をするわけでもない。大迫勇也は「常に先手を取りたいですが、前回の対戦のイメージということではないかもしれない」と同じようにはいかないだろうと予想している。

対して前回の対戦でゴールを決めている浅野は「前回のオーストラリア戦で点を決めたことで今回もやってやるという気持ち」と強い意欲を示している。

互いの意地がぶつかり合う一戦。ポジティブな気持ちで、日本代表には戦ってもらいたい。

2021年10月12日(火)17:15

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