★背水の日本がグループ最大のライバル・オーストラリアを下す! 途中出場の浅野が殊勲のゴール演出!《カタールW杯アジア最終予選》

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日本代表は12日、カタール・ワールドカップ(W杯)・アジア最終予選第4節でオーストラリア代表と対戦し、2-1で勝利を収めた。

7大会連続7度目のW杯出場を目指す日本。

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日本代表は12日、カタール・ワールドカップ(W杯)・アジア最終予選第4節でオーストラリア代表と対戦し、2-1で勝利を収めた。

7大会連続7度目のW杯出場を目指す日本。ここまで3試合を戦って1勝2敗と崖っぷちの中、ホームの埼玉スタジアム2002に3連勝中と絶好調のオーストラリアを迎えた。

ここで負ければ自身の進退にも響く背水の森保監督は、従来の[4-2-3-1]ではなく[4-1-2-3]を採用。GKは権田、4バックは右から酒井、吉田、冨安、長友、アンカーに遠藤、インサイドハーフに田中と守田、3トップに右から伊東、大迫、南野が並んだ。

試合はいきなり日本が先制する。8分、ボックス左まで持ち運んだ南野が右足で逆サイドに展開。上手くDFの逆をつく形でボックス右の田中に繋がると、冷静かつ巧みにシュートをゴール左下に突き刺し、絶好のスタートを切った。

早々にリードを奪った日本は相手にボールを持たせてミドルプレスで対抗。しかし、守備時は[4-4-2]、攻撃時は[4-3-1-2]と局面に応じてシステムを変える相手に対してマークが定まらず、再現性を持って奪えない時間が続いた。

一方のオーストラリアは、ボールを保持時の配置は良いものの、中盤のロギッチ、フルスティッチ、ムーイにボールが渡らない限りはクリーンに前進できず。時間が経つにつれて、日本にビルドアップのコースを限定されるようになっていった。

すると35分、日本に決定機が訪れる。敵陣の浅い位置で遠藤が奪って大迫に渡すと、大迫がそのままボックス中央までドリブル。シュートを打つタイミングを図りつつ駆け引きをして左足を振り抜くも、相手DFに当ててしまいゴールならず。

しかし41分、今度は相手にチャンスを与えてしまう。吉田のサイドチェンジをハーフライン付近でカットされてカウンターの餌食に。最後はボックス右でボールを受けたタガートにシュートを打たれるも、GK権田が左手で弾くと、ボールは左ポストに跳ね返ってボックス外へ。ギリギリのところで失点を防いだ。

迎えた後半、オーストラリアは右サイドを攻撃の起点とし、日本の意識をそちらに集中させる。そして、隙を見ては左サイドでフリーとなっているべヒッチに展開する攻め方で相手ゴールに迫っていった。

すると69分、オーストラリアのボイルが右サイドを駆け上がりマイナスのクロスを上げ、ここに走り込んだフルスティッチが守田からファウルを受ける。主審は一度PKを宣告するものの、VARによる確認の結果FKに変更。日本陣営が胸を撫で下ろしたのも束の間、そのFKをフルスティッチに決められ、同点に追い付かれてしまう。

嫌な雰囲気が漂い始めた中、その7分後に日本に決定機。高い位置で相手のパスミスを誘うと、カットした遠藤が田中を経由して右に展開。受けた伊東がボックス右に侵入し放ったシュートはGKライアンに防がれ、こぼれ球に反応した遠藤のシュートもセーブされてしまい、勝ち越しならず。

その後日本は78分に南野を下げて浅野を投入。浅野は投入直後から快足を生かしてオーストラリアゴールに迫り続けると、迎えた86分に待望のシーンが訪れる。自陣の吉田からのロングボールを巧みなタッチでボックス左で収めた浅野が得意の左足で強烈なシュートを見舞う。GKライアンが弾き切れなかったボールは右ポストを跳ね返り、必死に戻ったベヒッチがクリアし切れずオウンゴールに。埼玉スタジアムが歓喜に包まれた。

残り時間は守りに徹した日本は、相手のパワープレーを正面から受けることに。それでも追加タイムを含めたおよそ10分間、敵陣からのロングボールを耐え抜いて2-1で勝利。窮地に立っていた日本がグループ最大のライバルをホームで下し、2勝目を挙げた。

日本代表 2-1 オーストラリア代表
【日本】
田中碧(前8)
オウンゴール(後41)
【オーストラリア】
フルスティッチ(後24)

2021年10月12日(火)21:40

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