★田中碧、豪州戦に続く活躍期待も「チームの勝利が一番大事」 ベトナム攻略法も語る
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デュッセルドルフの日本代表MF田中碧が9日、オンライン取材に応じた。
10月の第2戦となるオーストラリア代表戦で先制点を挙げ、カタール・ワールドカップ(W杯)出場に崖っぷちの代表を勝利に導くなど、代表定着に向けてのアピールに成功した田中。
デュッセルドルフの日本代表MF田中碧が9日、オンライン取材に応じた。
10月の第2戦となるオーストラリア代表戦で先制点を挙げ、カタール・ワールドカップ(W杯)出場に崖っぷちの代表を勝利に導くなど、代表定着に向けてのアピールに成功した田中。今回も勝利とともに、個人としても前回に引き続き、存在感を示したいシリーズとなる。
そんな田中自身もオーストラリア代表戦での活躍ぶりで高まる周囲の期待を「もちろん、感じているし、嬉しいこと」と話す。だが、あくまでチームとしての勝利こそが最も大事な目標だと強調。そのなかで、自身の成長も追い求めるスタンスで今回の活動に臨むようだ。
「チームが勝つことが一番大事。W杯に行きたいというのは選手だけじゃなく、全体が思っていること。もちろん、自分が出て、活躍するのも大事だが、こういう厳しい2連戦のなかで誰が出てもしっかりと2連勝して、次に繋げるというのが一番大事。そこに自分も前回のように貢献できれば。前回以上のパフォーマンスを出せるよう準備していければ良い」
そう語る田中は所属先のデュッセルドルフでここまで公式戦10試合に出場しているが、直近の公式戦3試合は先発落ち。本人も乗り越えなければならない壁を感じているようだが、「もっと良い選手になれる」という思いで日々を過ごす。そして、その日々から成長も実感しているようだ。
「何が良いとか、悪いとかじゃなくて、フロンターレでは強いチームでの振る舞い方を学んできた。ボールを握れるチームでやってきて、そういうチームで成長できるところはすごく成長できたと思う」
「逆に、今は上位じゃないし、初めてボールを握れないチームでやっている。そうしたチームで必要なことというのはフロンターレで学べなかった。そういう意味で、今は苦しんでいるが、貴重な機会だし、色々なことを学び、自分の幅を広げられれば、より成長できると思う」
今季も明治安田生命J1リーグを制して、見事に連覇を達成するなど、国内王者に君臨し続ける川崎Fと真逆の環境に身を投じ、個のレベルを図る田中。11日のベトナム戦で出番があれば、引いた相手をどう崩すのかがひとつのテーマになりそうだが、そんな試合のポイントも口にした。
「そういう相手とは川崎F時代から何回もやっているが、苦戦していたし、自分も得意じゃない。だが、まずは幅を使うことが大事。68mを5人で守らせるのか、50mを5人で守らせるのかとでは違ってくる」
「しっかりと幅を使って、選手間を広げるというのは大事。あとは崩すっていうのは簡単じゃない。セットプレーやクロスで事故っぽく入っても得点で変わりないし、力づくでこじ開けていくのも必要になる」
「しっかりと崩すイメージを持ちながら、ときに強引にやっていければ、得点を奪うチャンスがあると思う。慎重になり過ぎず、少し大胆にもなりながら、バランスに気をつけながらやっていければ良い」
2021年11月9日(火)15:40