★「とても良い経験」24時間以上の移動を語るDF吉田麻也、ただしそのためには「明日勝つしかない」

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10日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む日本代表メンバーが全員集合。11日のベトナム代表戦に向けて公式トレーニングに臨む。

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10日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む日本代表メンバーが全員集合。11日のベトナム代表戦に向けて公式トレーニングに臨む。

チャーター機のトラブルによる遅れにより、11名のヨーロッパ組の選手の到着が遅れ、9日の夜に合流。全員がPCR検査で陰性となり、試合前日のトレーニングを行えるようになった。

翌日に試合を控え、サンプドリアのDF吉田麻也がオンラインでのメディア取材に応対。まずは移動でのアクシデントについて実情を明かしてくれた。

「ジェノバからミランに行って、試合の後で泊まって、アムステルダムに移動して、ホテルでみんなが集まるのを待ちました」

「ロシアの経由地でトラブルがあって、9時間、10時間ぐらいストップしました。そこからフライトしてベトナムが入ったので、24時間ぐらい機内にいました。とても良い経験になりました」

ロシアで思わぬトラブルに巻き込まれた11名の選手たち。その間、機内からは出られなかったとのこと。それでも、各々が過ごし、リラックスして休養が取れたことはプラスだとした。

「1回、出たいと言いましたが、ビザがないから降りられないということでした」

「まずはフィジカル的には、各々ストレッチしていました。幸いスペースもありましたし」

「あとは、カードゲームや話したりという感じです」

「これまでは代表選手が集まって隔離があって、練習してすぐ試合という感じだったので、話す機会はなかったのである意味良い機会だったと思います」

「こういう経験をしておいた方が後々役立つと思うので、ある意味良かったと思います」

アクシデントに見舞われることは海外遠征では付き物とも言われる。その中での会話については、各々のクラブについてが多く、代表のことはそこまでは話さないとのこと。ただ、キャプテンとしては話す必要も出てくると明かした。

「もちろん自分たちのチーム、代表だけじゃなく、各々の状況だったり、コンディションという話はしました」

「うちが勝てていないとか、試合に出られない選手とか、試合に出ている選手とか、このチームはどうだったとか。ヨーロッパリーグの試合も見るので、そういった話をします」

「代表に関しては暑いとか、湿気があるとか、暑熱対策について話したりしました。僕は川島選手とも代表チームのこと話しましたし、日本のサッカーについてもいつも話しているので、僕にとっては貴重な経験になりました」

とはいえ、ここまでの事態はそう起きるものではない。予定では9日、10日と試合前に2日間トレーニングができたわけだが、実際には前日練習のみ。ぶっつけ本番になる事実は避けられない。

それでも吉田は「外部からの影響だったり、環境の変化を遮断して、やるべきことに集中して、まずはベトナム戦に勝利することが1番のテーマですし、このアクシデントも明日勝つことで良い経験になります」と、まずは勝利を目指すことが大事だとコメント。「試合に集中して、外部のことに気を散らさないようにして、今日の練習1回を集中力高めてやっていかなければいけないです」と、いつも以上に集中する必要があるとした。

実際にやることについては「幸い、コンスタントに代表の試合が行われていて、期間も離れていないので、自分たちがものすごくギャップができるとは思わないです」と、9月、10月と1カ月おきに試合が行えていることで、大幅な擦り合わせが必要ないことは大きいとした。

また「自チームでも試合に出ているのでコンディションは悪くないです。精神的な部分が求められますし、トレーニングをちゃんとしていかなければいけないです」と、コンディション面はそこまで問題ではないとしながらも、「東南アジアでの試合はハプニングが起きると想像はしていました。思った以上でしたが、ある種想定内でした。若い選手にとっては良い経験ですし、そう言えるためにも明日勝つしかないです」と、やはり全てはベトナム戦の勝利に懸かっているとした。

勝利のためにはゴールが必要。ここまで4試合で3得点しか奪えておらず、多くのゴールを決めたいところでもある。ベトナムについては「オーストラリアだったり、他のチームを分析する中で、ベトナムのプレーを見ることはあって、決して悪いチームではないです。アジリティが高く、テクニカルな選手が多いです」とベトナムの特徴を語った。

その中で試合のポイントは「アウェイということで彼らを勢いづかせてはいけないので、試合の入りがかなり大事です」と語り、「先制点を与えないことが大事で、点が取れない問いは後ろが我慢しなければいけないですが、リスクを冒さずにしていきたいです。点を取ることがサッカーで一番難しいので…でも取れるでしょう」と、得点を取れると期待しながらも、守備ではしっかりとやり切らないといけないと語った。

今季の吉田はセリエAで12試合で2ゴールを記録。セットプレーからゴールを奪っているが、ベトナムには高さで勝れる日本にはチャンスとなる。

その点は「セットプレーから得点が少ないのは課題の1つ」とここまでセットプレーで得点が奪えていないことを課題とし、「サンプドリアでは良い形で入れていて、得点の匂いも感じているので、僕だけじゃなく、ベトナムよりは高さがあるので、そこは突ければと思います」と、セットプレーからの得点を目指すとした。

ぶっつけ本番になることとなり、先発しない可能性があるが「まずは出る準備をして試合に挑みます。監督が決めることなのでどうなるかわかりません。どの選手も100%試合に臨める準備をしていかなければいけないです」と、いつでも出る準備をするとコメント。「誰が出ても良いのでまずはチームが勝つこと。各選手が考えてやっていると思いますが、僕はそれ以上に考えなければいけないです」と、チームが勝利することが大事だとした。

仮にベンチになるとしたら先発する選手たちには「たくさん言いたいことはありますが集中していくことが大事です。ピッチやスタジアムの雰囲気に惑わされずにやることと、試合の入りが一番大事です」と、スタートでつまづかないことが大事だと語った。

一方で、慎重になりすぎた結果、9月、10月は初戦で黒星となった。その点については「オマーン戦は慎重に行きすぎて、ボールが前にいかなかった。ファーストタッチが後ろを向いていた、プレーの選択が横パス後ろへのパスになって、相手を勢いに乗せてしまいました」とコメント。「受け身にならずアグレッシブにやることが大事。チャレンジしてミスすることは問題ないと思う」と、前向きなプレーではミスをカバーすれば良いと語った。

また「ミスの形、チャレンジする、前向きにトライしてミスすることは問題ないと思うので、少しずつ擦り合わせていければと思います」と、ピッチ上で調整していきたいと語った。

2021年11月10日(水)20:25

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