カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選グループJ第9節のドイツ代表vsリヒテンシュタイン代表が11日に行われ、ホームのドイツが9-0で圧勝した。
この試合の大きなポイントとなったのは開始8分の場面。ボックス内でドイツ代表MFレオン・ゴレツカがボールを収めたところで、相手DFイェンス・ホファーのスパイク裏が首元に入り一発退場となった。
ホファーはゴレツカが見えておらず、ハイキックに近い形でかなりの勢いで接触したため、スタジアムも騒然とするファウル。ゴレツカはそのままピッチに倒れ、治療を受けることとなった。
タックル自体は酷いものであったが、ホファーはその後に立派な対応を見せる。
接触の直後からゴレツカの様子を心配そうに伺い、主審にレッドカードを提示されてからもそばを離れずに見守る。幸い、大事には至らなかったゴレツカが立ち上がると、ホファーは体を支え、ピッチの端まで一緒に歩いた。すると、その誠意が伝わったのか、ゴレツカがホファーの頭に手を乗せ、慰めるようなシーンもあった。
この後、ピッチに戻ったゴレツカは前半終了までプレーしている。
ホファーのタックルについては、多くの海外メディアからも「ホラータックル」「重傷のリスクがあった」と糾弾されているが、その後の対応については「素晴らしいフェアプレー」「すぐに謝罪した」と賞賛する声もあがっている。
【写真複数】ゴレツカの首にスパイクが入ってしまう瞬間と治療後に和解するシーン