★徐々に出場時間を伸ばすDF中山雄太「自分でも納得していない」、ビルドアップのポイントは「良い循環を生み出す」

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日本代表は12日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオマーン代表戦を戦うためオマーンへと移動した。

11日に行われたベトナム代表戦を1-0で勝利し、勝ち点を9に伸ばした日本。

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日本代表は12日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオマーン代表戦を戦うためオマーンへと移動した。

11日に行われたベトナム代表戦を1-0で勝利し、勝ち点を9に伸ばした日本。初の連勝を飾り、3連勝を目指してオマーンと戦うことになる。

ベトナム戦後の深夜に移動した日本は、早朝にマスカットへと到着。ホテルで過ごし、メディア対応に臨んだ。

ベトナム戦では63分に長友佑都(FC東京)に代わって途中出場したDF中山雄太(ズヴォレ)がオンライン取材に応対。ベトナム戦について振り返った。

3試合連続での途中出場となった中山。試合に出た際に意識した点については「まずは1-0という展開で、失点は絶対にしてはいけないという意識から、自分の特徴はビルドアップで安定させたいというところだったので、監督からも言われましたが、そこを意識して入りました」とコメント。また、FW浅野拓磨(ボーフム)と同時に起用されたことも意識したようで「僕が入る時に拓磨くんが一緒に入ったので、僕らがフレッシュすぎて、既に出ている選手とバランスを崩さないようにしようと意識して入っていました」と、体力があるがためにペースを上げてズレを生まないように気をつけたと語った。

これまでの2カ月は初戦で敗れ2戦目で勝利するという流れがあったが、今回は初戦で勝てた。その点については「チームとしては第1戦を勝ちに繋げることは意識していましたが、個人的に初戦落として次勝利というのはあったので、この2試合は2勝したいなと思っていました。それでしっかり勝ててオマーン戦に行けるのはポジティブですし、勝って課題を見れるのはチームとして良いサイクルになっていると思います」と語り、連勝の権利を得たことを喜んでいた。

その中山は最終予選で3試合プレーしたが、難しさというのは感じていないとのこと。「僕はまだわかっていない状況なので、僕自身はその難しさを知らないまま突っ走っていきたいなと思います」と語り、「前だけを向いて、危なければベテランの選手が手綱を引いてくれると思うので、若い選手ほど最終予選を戦って来ていなくて、初招集の選手だったりは知りたくても知れないので、ポジティブに知らずにいれば良いかなと思います」と、深く考えないでパフォーマンスに集中したほうが良いと考えているようだ。

一方で、それはチーム作りの影響かもしれないと語り、「難しさを感じないような取り組みをチームでできているのかもしれないです。最終予選を戦う中で集まって擦り合わせすることは密になってくるので、活動を重ねていく度に濃くなっていくと思っています。難しさを感じなくて済むようになっているのかもしれないです」と、チームとして成熟度が高まることが難しさを感じない要因かもしれないと語った。

その中山の特徴はビルドアップと左利きということ。長友とは特徴が全く違う。ビルドアップについては森保一監督も期待を寄せていたが「僕自身、試合の状況で周りの選手の立ち位置が変わってきて、シーンごとにも変わりますが、常に自分が経由されることによって、チームが循環しやすくなるポジションを意識することが、結果良い供給につながると思っています」と、局面を読んで、合わせてパスを出すことが大事だと語った。

また、ベトナム戦では「試合の中でも相手が嫌がるところ、拓磨くんの特徴、自然と前に向くようなパスが有効だと思ったので、プレーしている中でも有効性を感じていました」と、裏へ出したパスが有効だったと感じていたようだ。ただ、「それだけになると、最初から出ている選手とのギャップが生まれるかもしれないと思っていたので、出せても出さなかったシーンだったり、チームのバランスを見て何が良い循環なのか、何が最善かを見つけながらプレーしていました」と、しっかりとバランスを崩さずにやることを考えていたようだ。

その中山は東京五輪世代では長らくキャプテンを務めてきており、東京五輪では左サイドバックのレギュラーとしてプレーした。一方で、A代表にも招集されることは定着してきたが、まだレギュラーポジションは掴めていない。

途中交代が続く現状については「1人の選手としては使ってもらえるのは嬉しいですが、僕自身は途中出場では満足していないですし、スタメンで出られるパフォーマンスを見せなくてはいけないです」とコメント。「ベトナム戦までも出場時間は増えていますが、自分でも納得していないです」と、途中出場に甘んじている現在の状況は満足できないと語った。

ただ、「自分だけになるのも良くなく、チームとしてのバランスも大事です。野心がありながらも、長友さんの良いところを盗みながらやっていきたいと思います」と、代表チームならではのポジションを争いながらも、チームとして動くことをと意識しているとした。

初戦で負けたオーマン戦に向けては「僕自身ホームの時にもベンチから見ていて感じる部分は多かったですが、まずはサイドで出たら、しっかりとボール保持の時間を長くしたいです」とポゼッションを意識したいとコメント。「おそらく相手のサイドが空くというのはあると思いますが、うまくサイドを使うことで中もスペースが生まれるような、サイドの有効活用ができるパフォーマンスができればと思います」と、チーム全体のピッチ上でのバランスを見たいとした。

また「僕自身は、出場機会があれば、有言実行できるような、僕が出たからこそのしっかりとした良さを見せていきたいと思います」と、しっかりと特徴を見せてアピールし、勝利に貢献したいと考えているようだ。

2021年11月12日(金)21:35

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