★【日本代表プレビュー】ピンチをチャンスに変え勝ち点3を! 主軸不在のCBは元川崎Fコンビの谷口&板倉と予想/vs中国代表【カタールW杯最終予選】

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27日、日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第7戦、中国代表戦をホームで戦う。

最終予選初戦のオマーン代表戦をホームで落とし、不安が過ぎるスタートを切った日本。

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27日、日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第7戦、中国代表戦をホームで戦う。

最終予選初戦のオマーン代表戦をホームで落とし、不安が過ぎるスタートを切った日本。10月にはサウジアラビア代表にもアウェイで敗れ、窮地に立たされることとなった。

しかし、その後のオーストラリア代表戦、ベトナム代表戦、オマーン代表戦では苦しい試合を続けながらも3連勝を記録。現在はグループ2位にまで浮上し、残りの4試合に臨むこととなる。

2月1日には首位のサウジアラビア代表との試合が控えているだけに、是が非でも勝利し、直接対決に臨みたいところだ。

◆ピンチをチャンスに

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21日に行われる予定だったキリンチャレンジカップ2022のウズベキスタン代表戦が新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響で中止となり、またしても実戦がないままで最終予選に臨むこととなる日本。その日本は、いつになく不安材料を抱えている。

今回の最終予選には、DF吉田麻也(サンプドリア)、DF冨安健洋(アーセナル)の両CBが不在。安定した守備を見せていた2人が抜けることは、少なからずチームにとってはマイナス材料だ。

特に吉田はキャプテンとしても大きな影響力があり、ピッチ内外での存在感は抜群。マイナスではないと強がっても仕方ない存在だろう。

また、攻撃陣もFW古橋亨梧(セルティック)、オマーン戦でチームを救ったMF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)も負傷欠場。MF堂安律(PSV)やMF久保建英(マジョルカ)が復帰したことはプラス材料と言えるが、選択肢は狭まったと言える。

ただ、マイナス面であっても悲観しているわけではない。キャプテンを任されることとなったMF遠藤航(シュツットガルト)は「他にも良い選手たちはいます」とコメント。しっかりと、招集された選手が活躍できると自信を見せた。

森保一監督も「“代わりに入ってくる選手”ではない」と語り、「チーム一丸となって戦い、日本の総合力で勝利したいと思っています」と中国戦に意気込みを語った。

W杯最終予選といういつもと違う位置付けの試合において、DF植田直通(ニーム)が1試合に出場したのみ。その他のCBは、代表歴も浅い選手ばかりであり、見るものが不安になるのは当然だろう。

ただ百戦錬磨のDF長友佑都(FC東京)は「ナーバスにならずに、その選手たちの特徴が出せる精神状態をサポートする」と技術ではなくメンタル面が重要だとコメントしている。

出場が予想される植田は「2連勝することにフォーカスしています」と意気込み、DF谷口彰悟(川崎フロンターレ)は「代表チームが勝つことを最優先に」とアピールは関係ないとコメント。DF板倉滉(シャルケ)も「何を言われようと試合が終わった時に勝ち点3を日本に与えられれば」と勝利を誓った。

森保監督が誰をチョイスするのかは分からないが、しっかりと日本のために力を尽くしてくれるはず。ピンチをチャンスと捉えて、ベストなパフォーマンスを見せてもらいたいところだ。

◆ベールに包まれた謎だらけの中国

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対する中国は、現在グループ5位で勝ち点5。日本に敗れれば、2位以内が消滅。3位でプレーオフに回ることを目指す必要が出てくる。

窮地に立たされている中国は、11月の予選が終わり、リー・ティエ監督を解任。リー・シャオペン監督を招へいして、チーム再建に取り組んでいる。

選手53名を招集して合宿を行うなど、今回の予選に向けて準備をしてきた中国。どのような戦いを見せるのか、全てはベールに包まれ、謎が多い状況だが、帰化選手はDFティアス・ブラウニング、MFアラン、MFアロイージオの3名のみ。FWエウケソンやFWフェルナンジーニョは招集されず、アロイージオは累積警告で出場停止となる。

9月に対戦した際は5バックでブロックを作り、なかなか日本に攻撃をさせないスタイルで追い込んできた。リー・シャオペン監督は日本戦に向けて「戦術の面では我々のレベル全てを発揮して、中国代表らしい試合になって欲しい」とコメント。「一縷の希望があるので、希望を捨てずに明日の試合に全力を尽くす」と、勝ちを目指して戦うと意気込んでいた。

コンディションも悪くないとされる中国。9月のように日本を苦しめる可能性は大いにありそうだ。

◆予想スタメン[4-3-3]

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GK:権田修一
DF:酒井宏樹、谷口彰悟、板倉滉、長友佑都
MF:田中碧、遠藤航、守田英正
FW:伊東純也、大迫勇也、南野拓実
監督:森保一

前述の通りCBの2名が不在となるだけに、必然的にメンバーはこれまでと変わってくることとなる。

まず守護神だが、ここはGK権田修一(清水エルパルス)で間違いない。17日から行っていた国内組のトレーニングキャンプから参加している権田。コンディション面も問題なく、しっかりとゴールを守ってくれるだろう。無失点で終えられるかに注目だ。

最終ラインも右サイドバックはDF酒井宏樹(浦和レッズ)、左サイドバックはDF長友佑都(FC東京)で問題ないだろう。権田同様に国内組のキャンプから参加し、コンディション面は全く問題ない。経験が少ないCBのカバーを含め、ピッチ内で経験を還元してもらいたい。

そして注目のCBだが、DF谷口彰悟(川崎フロンターレ)とDF板倉滉(シャルケ)と予想する。

ともに最終予選の出番はこれまでないが、それぞれしっかりと代表チームのコンセプトは理解している。谷口はポジショニングに加え、攻撃面で起点となれるパス出しができる点が特徴。対人の守備も得意としており、このチャンスをしっかりと活かしてもらいたいところだ。

また、板倉も今シーズンはシャルケでしっかりと出番を掴んでおり、これまでもエールディビジのフローニンヘンでCBとしてプレーしてきた。ヨーロッパでの豊富な経験をついに生かすチャンス。川崎Fでは互いに知った中であり、連係面も問題はないだろう。空中戦でも生きる両者のコンビが機能してくれるはずだ。

中盤より前は、慣れ親しんだメンバーで、連係面を重視するだろう。

アンカーにはキャプテンに任命されたMF遠藤航(シュツットガルト)が入り、インサイドハーフにはMF田中碧(デュッセルドルフ)、MF守田英正(サンタ・クララ)が入ると予想する。10月のオーストラリア代表戦で埼玉スタジアムでお披露目された3人の中盤は、よりブラッシュアップされて再び躍動してくれるはずだ。

前線は右にMF伊東純也(ヘンク)、左にMF南野拓実(リバプール)が入り、1トップにFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)が入ることになるだろう。この3人の連係面も問題なく、しっかりとパフォーマンスを出せるはず。伊東の仕掛けから大迫が決めたあの形を思い出せるか。ゴールが少ない今の状況を打破するためにも、それぞれの特徴を出し切ってもらいたい。

ベンチには久保や堂安、FW浅野拓磨(ボーフム)やFW前田大然(セルティック)と特徴を持った選手が揃っており、流れを変えることも可能。森保監督の采配にも大きな注目が集まることだろう。

相手は今回も十分に分析してくることは間違いなく、どう打開するのか。しっかりと勝ち点3を積み上げ、サウジアラビア戦に向かいたいところだ。

中国戦は27日の19時にキックオフ。試合はDAZNで配信され、解説に中村憲剛氏、佐藤寿人氏が登場。試合直後には『THE REVIEW』として、試合の分析も行われる。

2022年1月27日(木)12:45

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