★「壁の意味がなくなる」GK権田修一が後半のFKについて言及、それでもチームの強さに言及「全員が自分の仕事を全うしたことが強さ」

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中国代表とのカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選から一夜明け、28日に日本代表のGK権田修一(清水エスパルス)がメディアのオンライン取材に応対した。

27日、日本は中国とカタールW杯アジア最終予選で対戦。

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中国代表とのカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選から一夜明け、28日に日本代表のGK権田修一(清水エスパルス)がメディアのオンライン取材に応対した。

27日、日本は中国とカタールW杯アジア最終予選で対戦。前半にPKを獲得すると大迫勇也が決めて先制。その後何度も決定機を迎えるが追加点を奪えない。

中国にほとんど攻めさせない日本は、後半に中山雄太のクロスから伊東純也がヘディングで決め最終予選3戦連発。そのまま逃げ切り、2-0で勝利を収め、4連勝。2位をキープした。

今回はレギュラーのCBであるDF吉田麻也(サンプドリア)、DF冨安健洋(アーセナル)がケガで不在となり、DF谷口彰悟(川崎フロンターレ)、DF板倉滉(シャルケ)とW杯最終予選で初めてピッチに立つ2人がCBを務めた。

危なげないプレーで無失点に抑えたが、権田は試合について「僕らは最終予選は突破することを何よりもフォーカスしてやっているので、内容というのは二の次というか、昨日はゼロに抑えて、枠内シュートもゼロで、ゴールもPKと流れの中ということで、結果は良かったと思います」とコメント。「得失点差だとかありますが、自力で勝ち続ければ突破できるので、結果は満足しています」と、しっかりと勝利を収めたことを評価した。

またCBの2人についても「CBに関しては、見ていて違和感はなかったと思います。試合には出られなくても代表活動に来ていて、紅白戦ではサブ側で良い準備をしていたのは見ていましたし、この試合に向けても2日間で細かいところを声を掛け合ってできたのかなと思います」とコメント。「これが中国でOKだったから全てOKではなく、レベルが高いサウジアラビアと対戦するので、残りの4日でしっかり準備していきたいと思います」と、すでに次戦を見据えているとも語った。

勝利を収めた中国戦だったが、課題も残った日本。権田は「相手によってサッカーが変わるのは当然ある中で、昨日は相手が引くわけでもなく、プレッシャーにすごくくるわけでもなく、あるタイミングでプレッシャーにくる、外せた後のパス、マイボールになったところのパスは効果的ではないものが多かったかなと思います」とコメント。パスについては「横ではなく縦につけるパスが必要」と語り、「相手がカウンターに来ようとした時に前につけられれば、ひっくり返してチャンスにもなったと思う」と、タイミングを見てしっかりと前に縦パスを入れることでチャンスが生まれるとした。

サウジアラビア戦ではその点が必要だとし、「サウジアラビアは少ない人数でクオリティの高い攻撃を仕掛けてくる印象なので、相手のボールを奪った時に相手が手薄な状況で攻めるということは大事かなと思います」と語った。

また、中国戦で唯一危険なシーンは後半のFKのシーン。壁が3枚入ったが割れてしまい、シュートは枠を外れたが、枠に飛んでいたら失点していてもおかしくないものだった。権田は「あってはいけないというか、あそこで壁に入った選手が理由はわかると思います」と壁が割れるのはいけないとし、「枠を外れたのでよかったですが、ニアは壁が消してくれると思っているので、あれだと壁の意味がなくなります」とコメント。「あれが入っていて流れが変わって引き分けて結果を得られないこともあるのがこれからの戦いなので、壁が割れたということより、意思統一ができていれば起きていないことなので、チームとしてしっかり修正していかなければいけないと思います」とコメント。トレーニングでチームとして壁に立つ選手の判断を統一していく必要があると語った。

改めて主軸がいなかったが、そこに対する不安は一切なかったという。権田は「吉田選手と冨安選手はチームにとって重要な2人ですが、誰1人いないことに対してネガティブな気持ちを持っていなかったのがこのチームの強さ。作られたものではなく、みんながそう思えていることが強さだと思います」と、チーム全体として不安な様子はなかったという。「吉田選手はキャプテンで、彼がいないことで動揺してもおかしくはないですし、ケガ人も多く出ていてメンバーがかなり変わっていますが、1人1人全員が自分の仕事を全うしたことが強さだと思います」と、チーム力としての手応えも感じたようだ。

2022年1月28日(金)18:30

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