サンプドリアの日本代表DF吉田麻也が、差別について改めて訴えた。
日本代表のキャプテンとしてチームを牽引する吉田。これまで日本代表として113試合に出場し11ゴールを記録している。
その吉田は、2021年10月に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のサウジアラビア代表戦で、試合後に怒りを露わにする場面が。試合後のインタビューを待っている際、スタンドからの差別的なジェスチャーがあったとのこと。これに怒り、スタンドへ詰め寄るシーンがあった。
試合後には「差別的なジェスチャーがあったので、一回はけました。前回の予選のときもそうだったので、少し許しがたいという気持ちです」とコメントしており、人種差別的な行為に怒りを露わにしたと明かしていた。
その吉田が、国際プロサッカー選手会(FIFPro)のインタビューに応じ、反アジア人の人種差別と、目尻を引っ張るジェスチャーを見つけた際の状況について語った。
「試合が終わり、スタンドに向かって最初のインタビューが行われました。人が見えていました」
「そのジェスチャーを見た瞬間、『これはやりすぎだ』と思いました」
「これは試合に負けたことによる怒りではない。差別に対する怒りです」
「ただ、これは教育の問題です。まだ人々は、これはOKでこれはNGということを知りません。それを変えなければならない。だから、強いリーダーシップが必要です」
「そして、1人の人を変えることはできないですが、集団としてなら変えることができることもあります」
「僕は吉田麻也です。プロサッカー選手で、僕たちにとっては個人的なことです」
【動画】吉田麻也、サウジ戦で受けた人種差別を語る