★アウェイで勝ったことがないオーストラリア戦へ、キャプテン・吉田麻也が意気込む「苦い思い出を良い思い出に」「勝って決めることが大事」
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日本代表のDF吉田麻也(サンプドリア)がオンライン取材に応じた。
カタール・ワールドカップ(W杯)出場を目指す日本代表は、アジア最終予選でオーストラリア代表、ベトナム代表と対戦。
日本代表のDF吉田麻也(サンプドリア)がオンライン取材に応じた。
カタール・ワールドカップ(W杯)出場を目指す日本代表は、アジア最終予選でオーストラリア代表、ベトナム代表と対戦。24日に行われるアウェイでのオーストラリア戦に勝利すれば、7大会連続7度目のW杯出場が決まる。
今回はヨーロッパ組や国内組がバラバラで現地オーストラリアに集合。試合前日にしか全員が集まることができないという厳しいスケジュールとなっている。
前回の活動はケガの影響で不参加となった吉田。明日の大一番に向けては「1つはオーストラリアに勝つこと。当たり前ですけど、勝ってW杯を決めること。もう1つは個人的に前回招集されていないので、その分まで貢献したいということです」と強い意気込みを持って臨むようだ。
1月、2月の試合については「2試合日本でやれたこともありますがコンディションが非常に良いなと。中国戦を経ての2試合目で、サウジアラビア戦はコンディションが良く、各々が良い準備をしていたと思いますし、絶対勝つというチームの気持ちも表れていたと思います」と、心身ともに充実していた印象を受けたようだ。
オーストラリア戦で気をつけたいポイントについては「相手も後がない状態なので非常に難しい試合になると思います。自分たちが圧倒した試合はこの予選でなく、オーストラリアとは僅差の試合になる。これまでもそうで、今回もそうなると予想しています」とコメント。「引き分けでもオッケー、次のベトナムに勝てば良いという気持ちで臨まないことが大事だと思います」と、あくまでも勝利を目指して戦うことが大事だとした。
日本としてはとにかく失点をしないことが大事な一戦にもなる。ディフェンスリーダーとして、そしてキャプテンとして吉田は「0-0のまま試合が進めばプレッシャーを感じるのは相手だと思います。まずは先に失点しないこと。ゼロを意識していますし、早い時間に失点して自分たちが難しくならないようにしたいと思います」と、失点を極力抑えて行くことを意識したいとした。
日本代表の活動は4カ月ぶりとなる吉田。「1つは代表は素晴らしい場所だなということを感じます」と久々の合流についてコメント。「1回招集を逃すと期間が開くので、自チームでやっていること、僕たちは監督が変わって新しいやり方もあるので、代表としてのやり方を頭にすり込ませて、代表モードにしなければいけないと昨日の練習で感じました」と、チームとのバランスを取ることが大事だと語った。その中では「実質練習できるのは今日しかないので、時間がない中でやることは大変だなと思うので、意識しています」と、しっかりとすり合わせて行きたいとした。
その中で、ケガをした1月を改めて振り返り「代表活動を逃すというのは非常に悔しいです。若い時から先輩たちに言われていて、代表選手はケガをしたらダメだと。思いがけずケガをしてしまいました」と、自身のケガについて言及。「年齢的にもそういう年齢になってきたなということを感じましたし、このケガを繰り返さない、頻度を減らすことが大事です」と、肉体的にケガをするリスクが増えてきた年齢になったと痛感したようだ。
また、「ハセさん(長谷部誠)も30ぐらいでケガを抱えていて、(長友)佑都も30前半でケガを繰り返していました」と、他のメンバーも似たような年齢でケガをし始めているとし「自分の体はタフだと思っていますが、過大評価せずに突き詰めてやらないといけないなと思いました」と、改めてケアを含めて、向き合う必要があると語った。
チームの出来については「ピンチはチャンスで、僕も冨安もそうですけど、前回のシリーズでは確実に緊張感が増したのかなと。周りに聞いたりチームカムを見たりでしかないですが、緊張感があったことを感じました」と、自身と冨安健洋(アーセナル)の主力CB2名がいないことがプラスに働いた部分もあるとし、「チャンスが来た選手が期待に応えるパフォーマンスを見せたというのは、チームも盛り上がりますし、この選手の能力も盛り上がるので非常に良かったと思います。1月を2連勝で乗り切ったのは非常に良かったと思います」と、その中でもしっかりと結果を残せたことで、ポジティブになったとした。
そんな現在の日本代表の強みについては「一定のレベルで戦える選手が数多くいると思います」とコメント。「多くの選手がヨーロッパに出始めて10年以上経って、当たり前にヨーロッパのチームでプレーできている選手が増えて、全体として底上げができているなと」とし、「あとはケガ人が出ても同じぐらいの選手を起用できるというのは、予選を戦う上で非常に大事だなと思います。そこが強みですが、もう1個飛び抜けて、もう1個上のレベルでプレーする選手が出てくることが、課題かなと思います」と、まだまだ上はあるとした。
シドニーの地は、2015年のアジアカップ準々決勝でUAE代表にPK戦で敗れた場所。吉田はその試合にも出場し、悔しい思いをした。「オーストラリアは国として好きで、シドニーも暖かくて綺麗で好きです。ただ、結果は残したことがないので、苦い思い出を良い思い出にしたいです」とコメント。また、「オーストラリアに勝っていないので、そこに勝って決めることが大事です」と、アウェイでオーストラリア代表に勝ったことがないことを挙げ、「5連勝をしていますが、6連勝、7連勝で予選を終えられるようにしたいです。この予選は苦しかったので乗り越えてきたこともありますが、何も掴み取っていないので、掴み取るまで戦うことが大事です」と、チームとして、目標のW杯出場をつかむことが何よりも大事だとした。
2022年3月23日(水)11:55