★ポルトガルがトルコ撃破で北マケドニアとの決勝へ! 伏兵オタビオが1G1Aの活躍《カタールW杯欧州予選》

Getty Images
カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選のプレーオフ準決勝、ポルトガル代表vsトルコ代表が24日に行われ、3-1で勝利したポルトガルが決勝進出を決めた。

グループAでセルビア代表の後塵を拝し、無念の2位フィニッシュとなったポルトガルは、グループGを2位通過したトルコとのプレーオフ準決勝に臨んだ。

記事全文

カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選のプレーオフ準決勝、ポルトガル代表vsトルコ代表が24日に行われ、3-1で勝利したポルトガルが決勝進出を決めた。

グループAでセルビア代表の後塵を拝し、無念の2位フィニッシュとなったポルトガルは、グループGを2位通過したトルコとのプレーオフ準決勝に臨んだ。

6大会連続の本大会行きに向けて崖っぷちのポルトガルでは、ルベン・ディアス、ペペ、カンセロのディフェンスラインの主力3選手がケガや新型コロナウイルス、サスペンションの影響で不在に。これを受け、ラファエウ・ゲレイロを除くバックラインにはダロト、ダニーロ、フォンテを起用。前線にクリスティアーノ・ロナウド、ジョタを配した[4-1-3-2]で臨んだ。

[3-4-2-1]へ布陣変更して臨んだトルコに対して、立ち上がりから押し込む入りを見せるポルトガル。開始10分過ぎにブルーノ・フェルナンデスのFKからゴール前のジョタに最初の決定機が訪れると、直後にもC・ロナウドが鋭いシュートを枠に飛ばす。

そして、良い入りを見せたホームチームは15分、C・ロナウドの背後への抜け出しを起点に波状攻撃を仕掛けると、ペナルティアーク付近でルーズボールに反応したベルナルド・シウバが鋭い左足のミドルシュートを放つ。これは左ポストを叩いたが、撥ね返りに詰めたオタビオがGKチャクルの手を弾くシュートを流し込んだ。

幸先よく先制に成功したポルトガルは、前に出てきたトルコの攻撃を受け止めながら得意のカウンターで追加点を狙う。

一方、前半の内に追いつきたいトルコも、徐々にボール回しにリズムが生まれ始めると、果敢な前からのプレスと合わせて良い形を作り出していく。20分にはダニーロの不用意な横パスを奪ったジェンギズ・ウンデルがミドルシュートを枠に飛ばすと、直後には快足を生かしたケレムのボックス右への抜け出しからファーでクロスに反応したクトゥルが打点の高いヘディングで合わすが、これはわずかに枠の左に外れる。

トルコは27分にもボックス右に持ち込んだコクチュがニア下を狙ったシュートでゴールに迫るなど、20分を過ぎて完全に流れを掴む。だが、最後のところで決め切れずにいると、再び試合の流れはホームチームに傾いていく。

前半終盤にかけて相手のプレスをいなして前線の選手が背後のスペースに抜け出す場面を幾度も作り出すと、42分に大きな追加点を奪う。波状攻撃からボックス手前右でモウティーニョからパスを受けたオタビオが正確なクロスをファーサイドへ供給すると、これをジョタがストロングヘッドで合わせてゴール左下隅へ流し込んだ。

エスタディオ・ド・ドラゴンを庭とするオタビオの鮮烈な活躍によって、2点リードで試合を折り返したポルトガル。後半はケレム、ウンデルの相手快足アタッカーコンビにやや手を焼くものの、危なげなく2点差を維持。さらに、ビルドアップのミスや局面での集中力を欠くトルコに対して、ジョタが続けて惜しい場面を創出していく。

後半に入ってなかなか決定機を作れないトルコだったが、頼れるエースがワンチャンスをモノにする。65分、ボックス手前左でウンデルとパス交換したブラク・ユルマズがゴール前に抜け出し、左足のシュートを冷静に流し込んだ。

この1点によってトルコに俄然勢いが出てきた中、畳みかけたいトルコベンチはケレムを下げてストライカータイプのエネス・ウナルを投入。ここまで足を残していたブラク・ユルマズを起点に攻撃に迫力を出していく。

一方、ポルトガルベンチはウィリアム・カルヴァ―リョといった守備的な選手の投入ではなく、ジョタに代えてフェリックスというアタッカーの入れ替えを選択した。75分にはラファエウ・ゲレイロが身体を張ったタッチライン際でのプレーから高精度のクロスを入れると、これにファーで反応したフリーのオタビオがヘディングシュートを放つが、惜しくも枠の左に外れる。

すると、相手を仕留め切れないポルトガルは大きなピンチを迎える。82分、ボックス付近でボールを収めたウナルがボールを浮かしてコントロールした際にDFフォンテが遅れて足を蹴り上げてしまう。一度プレーは流されるも、オンフィールドレビューの結果、PKが与えられる。しかし、このPKはキッカーのブラク・ユルマズが枠の右上に大きく外し、同点ゴールとはならなかった。

相手のPKのミスで辛くもリードを保ったポルトガルは、88分にヌーノ・メンデス、マテウス・ヌネス、レオンを投入する3枚替えを敢行。そして、この逃げ切りの一手が完璧に嵌る。94分、相手陣内左サイドでハイボールを収めたレオンが絶妙なスルーパスを中央のスペースへ供給すると、これに抜け出したマテウス・ヌネスが見事なファーストタッチから左足のシュートを流し込み、勝利を決定づける代表初ゴールとした。

その後、C・ロナウドの決定機はクロスバーに阻まれたものの、3-1で勝ち切ったポルトガルが決勝進出を決めた。なお、29日の決勝では欧州王者イタリア代表との対戦が見込まれていたが、そのイタリア相手に番狂わせを起こした北マケドニア代表との対戦となった。

2022年3月25日(金)6:52

mixiチェック
LINEで送る
戻る
© livedoor