★スウェーデンがチェコとの120分の激闘制す! ポーランド待つ決勝では出場停止明けのズラタン復帰《カタールW杯欧州予選》

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カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選のプレーオフ準決勝、スウェーデン代表vsチェコ代表が24日に行われ、120分の激闘を1-0で制したスウェーデンが決勝進出を決めた。

グループBを2位通過したスウェーデンと、グループIを2位通過したチェコによるプレーオフ準決勝。

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カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選のプレーオフ準決勝、スウェーデン代表vsチェコ代表が24日に行われ、120分の激闘を1-0で制したスウェーデンが決勝進出を決めた。

グループBを2位通過したスウェーデンと、グループIを2位通過したチェコによるプレーオフ準決勝。

主砲イブラヒモビッチをサスペンションで欠くホームチームは、イサクとクルゼフスキを2トップに配した[4-4-2]を採用。対するチェコはシックやツォウファルら多くの主力を負傷で欠く中、ソウチェクやバラク、フロジェクといった選手をスタメンで起用してきた。

試合は立ち上がりから一進一退の攻防となる。立ち上がり数分はスウェーデンがイサクのスピードを生かした攻めで、フォルスベリらがフィニッシュのシーンを作り出す。

一方、チェコはバラクやヤンクトらの縦への推進力を生かしたカウンターを起点に応戦。11分にはセットプレーの二次攻撃からゴール前のクフタがゴールネットを揺らす。だが、VARが介入した一連のプレーは最終的にオフェンスファウルを取られてゴールは認められず。

以降はスウェーデンがボールを握りながら押し込む形を作り出すが、チェコの強度の高い守備を前にクルゼフスキの個人技で幾度か打開を図るが、決定機まであと一歩という状況が続く。対するチェコも前半半ばまではカウンターから相手を引っくり返す場面を作り出したが、最後のところで粘るホームチームを相手にこちらも決め手を欠いた。
結局、試合は0-0で後半に突入。互いに失点したくない気持ちが強く、中盤での潰し合いが目立つ。

流れを変えたいスウェーデンは負傷したマルティン・オルソンに代えてベングソンをスクランブル投入したほか、クラーソン、エクダルに代えてクアイソン、スヴァンベリとより攻撃的なカードを切る。一方、チェコもヤンクト、マソプスト、クフタと前線を下げてマテユ、ハヴェル、ペクハルトと選手交代で攻撃の活性化を図る。

後半は互いに枠内シュートを放てずにいた中、79分にはスウェーデンに決定機。フォルスベリの左CKをゴール前で競り勝ったスヴァンベリが頭で合わすが、これは惜しくもGKヴァツリークの正面を突いた。

試合終盤にかけてもゴールの匂いがしないクローズな展開が続く。後半アディショナルタイムの93分にはボックス右でソウチェクのクロスに反応したフリーのハヴェルにビッグチャンスも、左足のダイレクトボレーは枠を捉え切れず。互いに枠内シュート1本ずつに留まった睨み合いの一戦は0-0のまま延長戦へ突入した。

消耗戦色濃い延長戦では全体が間延びし、よりオープンな展開が期待されたが、互いに大きくバランスを崩すことなく時間だけが過ぎていく。

しかし、延長後半に入ってホームチームがようやくゴールをこじ開ける。110分、リンデロフのクサビを起点にカールストレームからの縦パスをバイタルエリアで引き出したクアイソンがボックス左に走り込むイサクにボールを預けてゴール前に飛び込むと、背番号9からの絶妙なリターンパスをクアイソンが右足で流し込んだ。

土壇場でこの試合を通じて最高のアタッキングハーモニーを奏でてリードを手にしたスウェーデンは、殊勲のイサク、フォルスベリを下げて屈強なDFヘランデル、これがA代表デビューのエランガの投入で試合をクローズに入る。そして、残り時間はチェコのパワープレーを危なげなく撥ね返し続け1-0の勝利。

チェコとの接戦を見事に勝ち切ったスウェーデンは、ロシア代表の追放によって不戦勝となったポーランド代表が待つ29日の決勝に駒を進めた。

2022年3月25日(金)7:26

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