日本代表に敗れたオーストラリア代表のグラハム・アーノルド監督(58)が解任される可能性があるようだ。オーストラリア『シドニー・モーニング・ヘラルド』が報じた。
24日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨んだオーストラリア。ホームに日本を迎え、逆転でのW杯出場を目指して戦った。
大雨の中で行われた一戦。ホームでは負けたことがない日本を相手に序盤から押し込まれるも、GKマシュー・ライアンを中心とした守備陣が奮闘しゴールを許さない。
後半に入ると日本を押し込む時間帯もあったが決定機は作れず。すると試合終盤に三笘薫に2ゴールを奪われ、0-2で敗戦。史上初となるホームで日本に敗れ、W杯出場はプレーオフに委ねられることとなった。
今回の試合に向けては、選手の新型コロナウイルス(COVID-19)感染やケガによる離脱、また監督自身の新型コロナウイルス感染など、予想外の出来事が多かったが、日本に敗れたことは想定外だったと言えるだろう。
29日にはサウジアラビア代表との最終戦が残っているが、勝敗に関わらずプレーオフに回ることとなる。
そのプレーオフは6月に開催される予定だが、オーストラリアサッカー協会(FFA)はアーノルド監督にプレーオフを任せるかどうかを検討しているようだ。
アーノルド監督は、2018年のロシアW杯でオーストラリアが敗退した後に監督に就任。2次予選はしっかりと勝利を収めてきたものの、最終予選では日本に連敗する結果に。FFAはアーノルド監督の解任がひとつの区切りとなり、精神的にも戦術的にもリセットできるのではないかと考えているようだ。
関係者は「今が正念場であり、彼がこれらの試合やその先にチームを進めることができる人物かどうか、多くの疑問が投げかけられている」とコメント。「サウジアラビア戦の後あたりから、彼にとってはあまり良い状況ではない。今週怒った混乱、失望した結果、パフォーマンスの悪化と、全てが1つの方向に向かっている」と、チームとして悪い流れを断ち切れていないことが危惧されているようだ。
また、別の人物は「ワールドカップ後の未来を考える前に、何か新鮮な刺激を与えてくれるかもしれない」と語っており、「日本戦の結果だけではない。以前からあったことの集大成となる」と、これまでの流れを考えて解任となる可能性があると指摘している。
日本戦に関しては、主軸選手を欠くこととなり、イレギュラーな部分はあった一方で、自身が隔離期間中にマスクなしで外出し、問題を起こしたことに関してはFFAは不安を覚えているとのこと。果たしてどのような決断を下すのか。サウジアラビア戦がアーノルド監督のラストマッチになる可能性もありそうだ。
【動画】これが三笘薫だ! 終盤2ゴールでオーストラリア撃破!