★「反骨心が出てくるシチュエーションは得意」最終予選では控え中心の原口元気、W杯に燃える「4年前負けたところをどう超えていくか」

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日本代表MF原口元気(ウニオン・ベルリン)が、ベトナム代表戦、そしてW杯への思いを改めて語った。

カタール・ワールドカップ(W杯)の出場が決まった日本代表。

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日本代表MF原口元気(ウニオン・ベルリン)が、ベトナム代表戦、そしてW杯への思いを改めて語った。

カタール・ワールドカップ(W杯)の出場が決まった日本代表。29日のアジア最終予選最終戦のベトナム代表戦に向けて調整をスタートさせた。

24日にオーストラリア代表をアウェイで0-2で下し、7大会連続7度目のW杯出場を決めた日本。25日に帰国すると、26日からトレーニングを再開した。

海外組が長距離移動し、オーストラリアではほとんどまともなトレーニングができていなかった中、控え組を中心に26日は汗を流した。

オーストラリア戦では終盤に出場し、先制ゴールの起点となるパスを出した原口。出場した際の心境については「難しい状況でしたけど、一番最初に考えたのは、(三笘)薫と一緒に出たんですけど、バランスをとって失点だけはしたくなかったので、そこは意識して、リスクを取りすぎず、あはよくば勝ち点3が取れればとバランスを考えてプレーしようと思いました」とコメント。全体のバランスをまずは考えたとした。

山根視来(川崎フロンターレ)へのパスが先制点の起点となったが、「あれもバランスを考えたもので、リターンを受けたときに僕自身が中に切り込んでいくという選択肢もあったんですが、両サイドも結構上がっていて、バランス的に突っ掛けてカウンターを喰らうよりは、時間かけてプレーしようと思ってあの選択になりました」とコメント。「結果的に山根と守田の連携で崩せたので、結果を見れば良い選択だったと思います」とし、バランスを考えた結果生まれたゴールだったようだ。

4年前のロシアW杯、ラウンド16のベルギー代表戦ではゴールを決め、ベスト8進出の可能性も高まった中、後半アディショナルタイムの被弾で逆転負け。大きな傷を負ってしまった。

そこからカタールに向けての道のりをスタートさせたが、最終予選では控えがメインとなっていた原口。「ポジションを奪うだけ。そこにトライしていくだけです」とコメント。「所属クラブでやっているプレーを代表でも同じようにやればチャンスがあると思います。選手も環境も違いますが、そこをベースに良さを出せば必ずチャンスがあると思います」とコメント。メンバー入りにはクラブでのプレーを見せ続けるだけだとした。

クラブでも中盤の中央でプレーしている原口。今の日本代表の[4-3-3]に入った場合は「非常にバランスは良いです。でも、僕はボランチのようにプレーするつもりはないです」とコメント。「ボランチに近い位置でいつもプレーしていますが、アタッカー、得点に絡むところは見せたいですし、そこで違いを作っていければと思っています」と、元々攻撃的な選手だった部分を出したいとした。

悔しい思いをし続けている中で、トレーニングなどでは笑顔で周りを鼓舞する姿も見せる原口。「W杯に行くこと、チームのためにというのは間違いないですが、自分がW杯に出るために、チームがW杯にかなければチャンスは消えます」とコメント。「現実として多くの出場機会はなかったですけど、どうやったらW杯に行けるかを考えて行動していました」と、試合に出られなくてもチームが良い状況になるべく行動していたという。

ただ、「今はW杯が決まったので、ここからは自分のことをもっと考えて、チームのことを考えながら自分のためにギラギラしてやっていきたいと思います」と、この先はチームのこと以上に、ポジション争いについてフォーカスしていきたいと意気込みを見せている。

またW杯に向けた自身の中の熱量も増えていると語る原口。「逆に言うとこのシチュエーションはすごく好きなシチュエーションで、反骨心が出てくるシチュエーションは得意で好きなので、今の状況は個人的にすごく良いなと思います」と、苦しい立場にいることは燃えさせると語り、「チャンスがあればすごく良いパフォーマンスができると思います。W杯まで数試合しかテストマッチはないですが、必ずチャンスが来て表現できると思うので、数試合で見せたいと思います」とこの先の試合への意気込みを口に。「今はW杯にめちゃくちゃ燃えています。必ずチャンスをものにできるように、本番で出られるように頑張ります」と、本大会でピッチに立つことに燃えたぎっているようだ。

そして忘れもしない4年前の光景。原口は「やっとカタールが見えたので、これか世界相手にどう勝つか。4年前負けたところをどう超えていくかを日本全体、僕自身も大きな課題としてそこに向かっていきたいなと思っています」とコメント。「それだけを考えて代表活動をやってきましたし、この日本代表がもう1つ上のステージに行くために、僕らの世代が最後突破することが大きな課題かなと思います」と語り、ロシアで逃したものを、しっかりと掴みにいきたいとした。

2022年3月27日(日)11:43

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