バイエルンに所属するなでしこジャパンのDF熊谷紗希が止まらない。
バイエルンの女子チームは27日、女子ブンデスリーガ第18節でSGSエッセンとホームで対戦。22日にアリアンツ・アレナで行われた女子チャンピオンズリーグ(WCL)準々決勝1stレグ、パリ・サンジェルマン(PSG)戦の敗戦(1-2)からバウンスバックを図りたい一戦で、熊谷がこの上ない結果を残した。
7分には最終ラインからの鋭い縦パスで先制点の起点となると、24分にはDFキャロライン・サイモンのCKから追加点を奪取。マーカーを前後に3度揺さぶり頭で合わせるなど、FW顔負けの動きでリーグ戦今季4点目を記録した。
バイエルンがさらに1点を追加して迎えた77分にも再び熊谷がヘディングでネットを揺らす。FKの二次攻撃から18歳のDFユリア・ランデンバーガーがボックス右からクロスを送ると、ゴール正面で合わせてダメ押しのゴールを奪った。
これがリーグ戦5得点目となり、公式戦では7得点目。中盤でもプレーすることがあるとはいえ、相当に数字を伸ばしている。
バイエルンはこのまま4-0で勝利を収め、リーグ戦7連勝を達成。残り4試合となり、首位・ヴォルフスブルク女子とは勝ち点「1」差の2位に付けている。
ミッドウィークの30日にはWCL準々決勝2ndレグを、週末4月3日にはヴォルフスブルクとの直接対決を控えるバイエルン。タイトル獲得に向けて必勝必須の連戦となるなか、熊谷の奮闘にも大きな期待がかかる。
【動画】FW顔負け、バイエルンDF熊谷紗希が頭で2発