★【日本代表プレビュー】スタメン大幅入れ替え!? W杯へ向けたサバイバルのスタート/vsベトナム代表【カタールW杯最終予選】

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29日、日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の最終戦で、ベトナム代表とホームで対戦する。

7大会連続7度目のW杯出場を懸けて挑んだ24日のアウェイ・オーストラリア代表戦。

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29日、日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の最終戦で、ベトナム代表とホームで対戦する。

7大会連続7度目のW杯出場を懸けて挑んだ24日のアウェイ・オーストラリア代表戦。これまで一度もアウェイでオーストラリアに勝てていなかった日本は、勝利でW杯出場が決まる一戦だった。

前半からチャンスを多く作りながらもゴールを決められないでいた中、終盤に出場したMF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)が代表初ゴールを記録。さらに後半アディショナルタイムにも三笘がゴールを決め、0-2で勝利。見事にW杯出場権を獲得した。

ベトナム戦は凱旋試合となり、6万人の観客を収容できる一戦。予選としては消化試合ではあるが、W杯に向けた貴重な実践の場として活用したいところだ。

◆サバイバルがスタート
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最終予選のスタートからつまづいた日本だったが、見事に6連勝でW杯出場権を獲得。さらに、グループ首位に躍り出るなど、気がつけば定位置にいる。

過密日程やケガ人、コロナ対策など簡単ではなかった今回の予選は、ホームのオーストラリア戦がターニングポイントとなり、そこから6連勝。5試合連続クリーンシートと結果が出てきている。

予選首位通過という目標が新たに生まれた一方で、ここからは選手選考がスタート。森保一監督は「ホームで勝って、グループ首位で終わらせるということ」とベトナム戦の目標を前日会見で語った。

これまでは選手起用について様々な意見が飛び交ったが、全てはW杯出場権を獲得するため。その目標を達成した後のこのベトナム戦については「大幅にメンバーを替えて戦いたいと思っている」とコメント。今までとは違ったメンバーがピッチに立つことになりそうだ。

新しい選手、ファン・サポーターが見たい選手を起用するということももちろん大事だが、それ以上に大事なことは選手層を厚くすることだ。

吉田麻也は「(W杯)ベスト8を考えればローテーションや選手層も大事だと思うので、監督の頭にも入っていると思います」と語っており、主軸として予選を支えてきたメンバー以外がしっかりとパフォーマンスを出さなければ、目標のW杯ベスト8進出は果たせないと感じているようだ。

誰をどう起用するのかは森保監督の判断だが、勝利を当然目指しながらも、なかなか出番がなくて鬱憤が溜まっている選手がいかに機能するのかどうかを見る良い機会にしたいところだ。

◆脱東南アジアを目指すベトナム
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対するベトナムは、今回が初めてのW杯最終予選となった中、1勝8敗と最下位に沈んでいる。

韓国人指揮官のパク・ハンソ監督が率いるチームは、スタートから7連敗した後にホームで中国代表に3-1で勝利。しかし、24日はオマーンに敗れていた。

さらに、日本戦に向けては選手内に新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者が出た他、スタッフも来日時の検査で隔離されるなど厳しい状況に。日本の防疫対策に苦言を呈した中で「来日したメンバーもコロナに感染者が多く20名での来日となった。負傷者も多く、戦力的には非常に弱体化している」とチームの状態は全く良くないようだ。

実力差等々を考えれば日本が圧倒的有利な試合。それでも「日本のような強いチームと戦うにあたり、難しい状況でもあるが最終戦なので最善を尽くしたい」とパク・ハンソ監督は意気込んだ。

ベトナムは若手も育っており、今後はアジアでもさらに力を発揮する可能性がある。「W杯予選を通じて選手は大きく成長できているのではないか」と語るパク・ハンソ監督だが、目指すは「脱東南アジア」。日本の胸を借りるつもりで、最後のW杯最終予選に臨んでくるだろう。

◆予想スタメン[4-3-3]
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GK:権田修一
DF:山根視来、吉田麻也、谷口彰悟、中山雄太
MF:原口元気、柴崎岳、旗手怜央
FW:久保建英、上田綺世、三笘薫
監督:森保一

サバイバルが始まる第一歩の試合。「大幅にメンバーを替えて戦いたい」という森保監督の言葉を信じ、8名がオーストラリア戦から入れ替わると予想した。

まずGKだが、ここは代えずに権田修一(清水エスパルス)が務めることになるだろう。5試合連続クリーンシート中。最終予選はここまで全ての試合でゴールを守っており、この試合でもしっかりとしたパフォーマンスを期待したい。

ディフェンスラインだが、右サイドバックの山根視来(川崎フロンターレ)と吉田麻也(サンプドリア)は変更なしと予想する。CBの一角は板倉滉(シャルケ)がチームに戻ったこともあり、谷口彰悟(川崎フロンターレ)が起用されるだろう。吉田とのコンビで安定感を見せられるか。攻撃面での貢献も期待したい。

そして左サイドバックだが、ついに中山雄太(ズヴォレ)が先発すると予想する。ここまでは全て途中出場。長友佑都(FC東京)との交代で出場していた。左サイドバックは大きな注目を集めており、多くのファン・サポーターが中山の起用を臨んでいたが、その日がついに訪れると考える。

中盤だが、遠藤航(シュツットガルト)がすでにチームを離脱しており、3枚とも代えてくると予想。アンカーには、トレーニングでも務めていた柴崎岳(レガネス)が入ると予想する。ダブルボランチでしか生きないという見方もある中で、アンカーに入り柴崎がどんな違いを見せるのか。日本代表が前進するためには、大きなカギとなりそうだ。

そしてインサイドハーフには、原口元気(ウニオン・ベルリン)と旗手怜央(セルティック)が入ると予想。互いに所属クラブではこのポジションでプレーしており、それぞれの特徴を出せれば大きな武器となる。ともにハードワークが可能であり、より攻撃的にプレーできるだけに、現在レギュラーの守田英正(サンタ・クララ)、田中碧(デュッセルドルフ)を脅かすパフォーマンスを見せてもらいたい。

最前線も3枚とも代えると予想する。まず最終予選でチームを牽引した伊東純也(ヘンク)が務める右ウイングは久保建英(マジョルカ)が入ると予想する。伊東とは全く違う特徴をどう結果で見せるか。期待され続けた初ゴールも見せてもらいたいところだ。

そして左は南野拓実(リバプール)ではなく三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)と予想する。日本をW排出場へ導いたヒーローが凱旋。スペースがないと予想される中、得意のドリブル突破でベトナム守備陣を切り裂くか。日本の両サイドは、普段とは逆の構図になると考えても良いだろう。

そしてトップには上田綺世(鹿島アントラーズ)が入ると予想する。FWの選択肢は他に林大地(シント=トロイデン)がいるが、オーストラリア戦で途中出場し、調子の良さそうな動きを見せていた上田。クラブでの好調を維持し、代表初ゴールに期待したい。

レギュラーとしてプレーしてきた選手たちを多く外して臨むことで、日本代表がどのクオリティのプレーを見せるのかは大きな注目に。選手たちは自身のアピールをしながらも、チームとしていかに機能し、勝利を掴めるか。そのバランスが非常に大事な試合となるだろう。

ベトナム戦は29日の19時35分にキックオフ。試合は「DAZN」でも配信され、18時55分から解説に戸田和幸氏と佐藤寿人氏を迎えて配信される。


2022年3月29日(火)12:37

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