★W杯出場決定済みの日本代表、最終予選最後はベトナムとドロー《カタールW杯アジア最終予選》

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日本代表は29日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の最終節でベトナム代表と対戦し、1-1で引き分けた。

24日に行われたオーストラリア代表戦の勝利で7大会連続のW杯出場を決めた日本。

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日本代表は29日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の最終節でベトナム代表と対戦し、1-1で引き分けた。

24日に行われたオーストラリア代表戦の勝利で7大会連続のW杯出場を決めた日本。「ホッとした」と選手たちが口々に安堵の声を挙げた中、今回のベトナム戦は安心できない控えメンバーの生き残りをかけたバトルロワイヤルの見方も強い一戦となる。

その証拠に、森保一監督はスタメンをオーストラリア戦から9名変更。W杯出場を決める2ゴールで一躍ヒーローとなった三笘や、代表初ゴールが期待される久保、ベテランの柴崎や原口らが先発に名を連ねたほか、旗手がデビューを果たすことに。代表通算115試合目となる吉田や山根は引き続きスタメン起用された。

まずチャンスを作ったのは、埼玉スタジアム2002の声援を背に受けるホームの日本。5分、味方のパスで左サイドを突破した三笘の折り返しを久保がダイレクトで叩いたが、左足のシュートは当たり損なって枠を外れた。

対するベトナムは、時折前線からプレスをかけ、日本の強度の弱いポイントを的確に突く攻撃でゴール前に進んでいく。すると19分、そのプレスがはまって左CKを得ると、グエン・コン・フォンが右足で上げたクロスをグエン・タイン・ビンが頭で合わせて先制する。

グループ最下位のベトナム相手にまさかの先制点を許してしまった日本。6試合ぶりの失点となった中、20分から25分にかけてはデビュー戦の旗手が立て続けにゴールに迫る。30分には11月のオマーン戦以来の出場でボランチに入った柴崎がミドルシュートを狙ったが、枠に飛ばせず。

その後の日本は、久保や三笘によるサイドからの仕掛けや、バイタルエリアに差し込む縦パスを試みるが、いずれもベトナムを脅かすまでには至らず。前半終了間際には久保のヘディングシュートが枠を捉えるが、ここはGKにキャッチされた。

後半に向けて、日本は旗手を下げて伊東を投入。これに伴い、フォーメーションも[4-3-3]から[4-2-3-1]に変更された。

それでも中盤での構成力が上がらない中、チームを勇気付けたのはキャプテンの吉田だった。54分、ポジションをボランチに落とした原口がボックス手前からシュートを放つと、機を見てゴール前に走り込んでいた吉田が反応。GKが弾いたところを抜け目なく詰めて、試合を振り出しに戻した。

これで攻勢を強める日本は、59分には伊東にシュートシーン。右サイドからのコンビネーションでダイアゴナルにゴール前に侵入したが、歩幅が合わずシュートを上手く打つことができなかった。

62分に日本は一挙3人交代。柴崎、久保田、原口を下げて、田中、南野、守田と主力メンバーを投入する。その直後に田中のパスから三笘がシュート。65分には山根の縦パスを起点に上田の落としを田中が狙う。

すると70分、左サイドの三笘からのパスを田中が短く繋いで上田がシュートへ。これが南野に当たってゴール前の田中に渡り、ネットを揺らした。しかし、VARで確認した結果、上田のシュートが南野の手に当たっていたとしてゴールは認められず、ぬか喜びとなった。

その後も猛攻を続ける日本は、78分にCKの流れから谷口がヘディングシュート。相手に当たってポストに弾かれたところを吉田が詰めたが、惜しくも枠の右へ。さらに88分には、中山のロングボールをボックス右の田中が頭で折り返し、上田がゴールに押し込んだが、ここもオフサイドでゴールならず。

結局、日本は追加点を挙げることができず1-1のドローに。最終予選の成績は7勝1分け2敗で終わった。

日本 1-1 ベトナム
【日本】
吉田麻也(後9)
【ベトナム】
グエン・タイン・ビン(前19)

2022年3月29日(火)21:35

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