★「主審にレッドか確認させるべきだった…」、VAR担当マイク・ディーンがチェルシーvsトッテナムでのミス認める
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マイク・ディーン氏がチェルシーvsトッテナムでの自身のミスを認めた。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。
マイク・ディーン氏がチェルシーvsトッテナムでの自身のミスを認めた。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。
14日にスタンフォード・ブリッジで行われたプレミアリーグ第2節のチェルシーvsトッテナムのロンドン・ダービーは、後半アディショナルタイムにトッテナムが追いつく白熱の2-2のドロー決着となった。しかし、同試合ではアンソニー・テイラー主審の物議を醸す判定もあり、両指揮官の衝突など最終的に後味の悪い形での幕引きとなった。
とりわけ、試合中、試合後に物議を醸したのが、トッテナムの2つのゴール前後に起こった幾つかの事象だった。
その中でもFWハリー・ケインが奪った劇的ゴールの直前にはセットプレー時のゴール前のポジション取りの際、トッテナムのDFクリスティアン・ロメロがチェルシーのDFマルク・ククレジャの髪の毛を掴んで引き倒すラフプレーが物議を醸した。
試合後にトーマス・トゥヘル監督は、「いつから相手の髪を引っ張ってよくなった?」と不満を口にしていたように、当該プレーに関しては単なるファウルではなく、暴力行為によるレッドカードの可能性もある事案だった。
それでも、テイラー主審が当該シーンを視界に捉えていた点、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を担当していたディーン氏から助言が行われなかったことで、オンフィールド・レビューも行われることなく、お咎めなしとなっていた。
しかし、ディーン氏はイギリス『デイリー・メール』で連載するコラムを通じて、自身の判断が誤りであったことを認めた。
「レフェリーにとって、もっと違う判定をすれば良かったと思いながら、車で帰宅するのはつらいことだ。後々になってから、もっと違った対応ができたはずだと気づくこともある」
「ハリー・ケインの2点目では、アンソニー・テイラー主審に、トッテナムのクリスティアン・ロメロとチェルシーのマルク・ククレジャが絡んだ出来事を確認する間、待つように頼んだ」
「私はVAR担当としてFKを与えることはできなかったが、レッドカードの可能性を検討するため、レフェリーレビューエリアを訪れるようテイラーに勧めることはできた。ただ、ロメロがククレジャの髪を引っ張るのを数秒間観察したが、暴力的行為とは判断しなかった」
「それ以来、映像を研究し、他のレフェリーと話し、反省して、テイラーにピッチサイドのモニターで自分の目で見るように頼むべきだった。現場にいるレフェリーが常に最終決定権を持つ」
「私は20年以上プレミアリーグの審判員として働いているが、どんなに経験を積んでも、常に学ぶことがある」
「これは我々の関係者にとって非常に良い週末の1つの事件であり、私にとっては残念なものだった」
ロメロとククレジャの一件に関して自身の誤りを認めたディーン氏だが、トッテナムの1点目となったMFピエール・エミール・ホイビュアのゴールは、今でも正当なものだったと考えている。
このゴールに関してはホイビュアがシュートを打った時点でオフサイドポジションにいたFWリシャルリソンがGKエドゥアール・メンディの視界を遮ったことによるオフサイドの可能性、カウンターの起点となったMFロドリゴ・ベンタンクールのボール奪取の際にFWカイ・ハヴァーツに対するファウルがあったのではないかという、2つの場面が議論されていた。
「ピエール・エミール・ホイビェアのトッテナムにとって最初の同点ゴール。これは比較的簡単なものだった。ロドリゴ・ベンタンクールがカイ・ハヴァーツにファウルした可能性を44秒前までさかのぼって見ることはできない。このファウルは攻撃的なプレーの範囲外であり、トッテナムのプレーヤーはいずれにせよボールにつま先をかけていたため、ホイビュアのゴールが成立するかどうかの要因にはならなかった」
「問題は、リシャルリソンがオフサイドの位置から妨害していたかどうかだ。ホイビュアのシュートが打たれたとき、チェルシーのGKエドゥアール・メンディにはボールが見えていた。彼の視線は明らかに遮られていなかったから、オンサイドで1-1だった」
なお、テイラー主審に関しては今節も担当を割り振られているが、ディーン氏に関しては今回のミスが影響したか、今節はVAR担当から外されている。
2022年8月19日(金)8:00