バイエルンに所属するなでしこジャパンのDF熊谷紗希が、自らのゴールで最終戦に花を添えた。
8年間在籍していたリヨンを離れ、2021-22シーズンから2年間バイエルンでプレーした熊谷。26日に今季限りでの退団が発表されていた。
28日に行われた女子ブンデスリーガ最終節では、ホームで京川舞を擁するトゥルビネ・ポツダム戦を迎え、フル出場。バイエルンは勝てば優勝が決まるという状況下、11-1というスコアで大勝し、熊谷自身も先制点を含む2得点を挙げている。
まずは4分の右CK。ファーサイドでマーカーと駆け引きしていた熊谷は、ニアで味方が触り流れたボールに反応。対峙相手よりも先を見てのポジショニングでマークをはずし、こぼれ球を蹴り込む。8-0で迎えた52分にも同じく右CKから、マーカーを物ともせずに右足の伸ばしての追加点を奪った。
なお、21分にもFKのこぼれ球に反応し、相手と競り合いながら滑り込んでネットを揺らしているが、ドイツサッカー連盟(DFB)の記録では熊谷のゴールとなっているものの、クラブの記録上は相手のオウンゴールに。初のハットトリック達成か否かは、判断が分かれているようだ。
いずれせよ、バイエルン2シーズンぶりの優勝に大きく貢献した熊谷。試合後には自身のインスタグラムにて、マイスターシャーレを掲げる姿やパレードの様子などを投稿し、「Deutscher Meister」と喜びを綴っている。
【動画】駆け引き見事な熊谷紗希の先制点含むバイエルン11点のゴールショー
【写真】マイスターシャーレを掲げる熊谷紗希