17日、キリンチャレンジカップ2023のチュニジア代表戦がノエビアスタジアム神戸(兵庫)で行われる。
森保一監督の第二次政権となった日本は、今年に入り6試合を戦い、4勝1分け1敗。9月には新体制で初のヨーロッパ遠征を行い、ドイツ代表に4-1、トルコ代表に4-2で勝利を収め、6月のエルサルバドル代表戦(6-0)、ペルー代表戦(4-1)に続いて4連勝。そして13日のカナダ代表戦も4-1で勝利し、5連勝を全て4得点以上を記録して達成した。
11月からスタートする2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選を前にした最後の親善試合。勝利を収めて良い形で臨みたいところだろう。
◆約1年ぶりの再戦
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チュニジアとは2022年6月のキリンカップサッカーで対戦。パナソニック スタジアム 吹田での試合は大雨の中で0-3と完敗を喫した。
半年後にカタールW杯を控えた中での試合には、レギュラークラスの選手が並んだが、多くのチャンスを作れずにいると、守備の連係ミスなどを突かれて3失点と苦い結果に終わった。
それから1年余りの時間が経過。日本は大きな変貌を遂げており、リベンジを果たしたいところ。森保一監督も「去年負けた相手に、ホームで勝つということだけではなく、我々がより高みを目指してレベルアップしていかなくてはいけない」と前日会見でコメント。強い意気込みを持って臨むこととなる。
昨年の試合にも出場していたDF板倉滉(ボルシアMG)は「前回チュニジアに敗れていることが大前提にあって、僕たち(日本代表)も進化を証明しないといけない」とコメントし、今の力を見せたいとした。
ここまで4ゴール以上を積み重ねての5連勝。今回は多くの常連組が不在の中、新たな選手たちもアピールできるチャンス。チームとしての底上げを見せるという点では、リベンジを達成するほかならない。
◆韓国に惨敗も1年前の再現へ
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対するチュニジアは、直近の韓国代表戦で4-0と完敗。「時差にとても悩まされ、選手たちのコンディションが非常に悪かった」と万全な状態で臨むことができていなかったとジャレル・カドリ監督が語った。
それでも「今はかなり良くなっている」とチームのコンディションに手応え。日本戦では違った姿を見せることができるようだ。
カタールW杯ではグループステージで敗退したが、メンバーを落としていたフランス代表相手に最終戦で勝利。そこからチームは世代交代を図り、若い選手を多く起用している。
「我々の目標はネーションズカップで勝ち進むことであり、2026年のW杯を見据えたチーム作りをしている」とカドリ監督は語っており、チーム作りの最中。日本と同じ状況なだけに、成果を残したいと思っているはずだ。
昨年の試合ではゴールも決めたFWイッサム・ジェバリ(ガンバ大阪)もメンバー入り。「非常に重要な選手」とベテランFWに期待を寄せる中、日本はしっかりと押さえ込むことができるのか注目だ。
◆予想スタメン[4-2-3-1]
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GK:鈴木彩艶
DF:菅原由勢、板倉滉、谷口彰悟、冨安健洋
MF:伊藤敦樹、守田英正
MF:久保建英、南野拓実、旗手怜央
FW:上田綺世
監督:森保一
前日会見で森保監督は「カナダ戦から総替えとまでは行きませんが、選手を入れ替えて戦いたいと思っている」とコメント。カナダ戦からの選手の入れ替えを示唆し「[4-2-3-1]からのスタート」とシステム明言した。
カナダ戦は[4-1-4-1]でスタートも、途中で[4-2-3-1]の形に変更していた。
守護神はGK鈴木彩艶(シント=トロイデン)に決定。前日会見で珍しく明言し、パリ・オリンピック世代の選手が代表2試合目の出場になる。
シント=トロイデンでは正守護神となり、試合勘も戻っているという鈴木。日本代表の正守護神の座も射止めるためにピールしたいところだ。
最終ラインは、カナダ戦で出番がなかったDF菅原由勢(AZ)、板倉は決定的と言える。またCBにはカナダ戦の後半から出場したDF谷口彰悟(アル・ラーヤン)と予想。手薄な左サイドバックにはクラブでもプレーするDF冨安健洋(アーセナル)と予想する。カナダ戦を前半のみで下げた理由はここにあるのではないかと予想する。
ボランチの2人は、カナダ戦で出場していないMF守田英正(スポルティングCP)と終盤に出場したMF伊藤敦樹(浦和レッズ)と予想。MF遠藤航(リバプール)がいない状態での戦いもチェックしたいはずだ。
2列目は右にMF久保建英(レアル・ソシエダ)、トップ下にMF南野拓実(モナコ)、左にMF旗手怜央(セルティック)と予想。旗手に関しては森保監督が起用を考えていると語っており確定的だろう。トップ下の人選は難しいが、候補がいないことと、久々の招集でチェックもしたいという意味を込めて南野と予想した。
そして1トップはこちらもカナダ戦で起用されていないFW上田綺世(フェイエノールト)と予想。カナダ戦はFWにゴールがなかっただけに、ここで結果を残しておきたいところだ。
試合は17日(火)の19時10分にキックオフ。フジテレビ系列で全国生中継される。