フォルトゥナ・デュッセルドルフの日本代表MF田中碧が、劇的逆転勝利の立役者となった。
デュッセルドルフは21日、2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)第10節で、カイザースラウテルンとホームで対戦。0-3のビハインドをはねのけ、4-3で逆転勝利を収めた。
アペルカンプ真大は先発出場し、80分までプレー。内野貴史は83分から途中出場。田中は2試合ぶりの先発起用に応え、フル出場で今季初ゴールを含む2得点をマークした。
DFに当たってコースが変わる不運もありながら21分に先制を許したデュッセルドルフは、30分、32分と連続失点を喫し、3点ビハインドの窮地に立たされた。
だが、大声援を力にここから奮起。37分、アペルカンプのシュートのこぼれ球を、ゴール前に位置していた田中が右足で蹴り込み、1点を返して前半を終える。
田中のゴールで反撃ののろしを上げたデュッセルドルフは、後半に入って49分にマティアス・ツィマーマン、57分にフェリックス・クラウスと立て続けのゴールで一気に試合を振り出しにもどすと、さらにその6分後、田中が再び魅せた。
フィンセント・ヴァーメイの落としをペナルティアーク手前で受けると、小さく持ち出して右足を一閃。鮮やかなミドルシュートを左隅に突き刺した。
この試合では”Fortuna für alle (みんなのフォルトゥナ)”と冠せられた新たな戦略的方向性のもと、入場料無料で開催された初めてのホームゲームに。詰め掛けた5万2000人のファンに、田中が劇的な勝利をプレゼントした。
【動画】田中碧が反撃ののろし&決勝点となる逆転ミドル弾