レアル・ベティスのレジェンドである元スペイン代表MFホアキン・サンチェス(42)がわずか数十分の“現役復帰”を果たした。
昨シーズン限りで現役を引退したホアキンだが、28日にクラブは今シーズン終了までの契約でレジェンドと再契約に至ったことを発表。
そして、“ベティスの太陽”は現役復帰を決断した理由について以下のように語った。
「引退した日以来、私の頭の中にはレアル・ベティス・バロンピのユニフォームを再び着るという考えが常にあったと思う。実際、監督はホアキンが戻ってくる、すぐに手を貸してくれると言ってくれた。そうすれば、プリメーラで最も多くの試合に出場したフットボーラーとしての記録を破ろうとすることに、悩まされることはない」
「自分を手放さないようにしてきた。私は毎日一生懸命に努力し、トレーニングし、何かに取り組んできた。フットボーラーが長年の努力を経て引退するとき、身体はリラックスし、気づいたときには手遅れになることがよくある。いつかまたベティスのシャツを着たいと思っていたんだ」
このレジェンドの復帰に早合点の一部ベティコは歓喜したが、察しがいい多くのベティコは、12月28日がスペインでエイプリルフールにあたる“Dia de los Inocentes”の日であることをしっかりと理解。また、クラブ公式SNSでもいらぬ炎上を回避するために#Joakingとのハッシュタグをしっかりと付けていた。
そして、この発表から40分後にクラブは改めてホアキンのインタビュー動画を掲載し、これがジョークであったことを明かした。
「まあ、これはエイプリルフールのジョークに過ぎないことを発表しなければならない。それ以外のことはあり得ないよ。エイプリルフールの冗談だったけど、私自身はそれを信じて、再びフットボーラーになれることに興奮していた」
「そして、この機会に皆さんにメリークリスマスと共にハッピーニューイヤーの祈りを捧げたい。ハッピーニューイヤー2024年。ベティコのみんなに大きなキスを送るよ」
昨シーズンのパフォーマンスを鑑みれば、短いプレータイムに限定すれば、まだまだその戦術眼とテクニックで決定的な仕事が期待できるが、それはやはり叶わない夢のようだ。
ベティスのカンテラで育ったホアキンは2000年にファーストチームデビュー。以降、6シーズンに渡って主力として活躍。その後、バレンシア、マラガ、フィオレンティーナでのプレーを経て、2015年9月にベティスに復帰した。
クラブキャリアにおいては通算848試合に出場し、112ゴール、103アシストを記録。ベティスで2度のコパ・デル・レイ制覇、バレンシアでもコパのタイトルを獲得している。
ベティス帰還後は欧州5大リーグ最年長記録(38歳と140日)となるハットトリックや、ヨーロッパリーグ(EL)最年長得点記録(41歳56日)など、多くの年長記録を塗り替えていた。
また、ベティスのクラブ最多出場記録(528試合)と、アンドニ・スビサレッタ氏と共にラ・リーガ最多出場記録(622試合)を保持していた。
2002年2月に行われたポルトガル代表との国際親善試合でデビューを飾ったスペイン代表では通算51試合に出場し、4ゴールを記録。2002年の日韓ワールドカップ、ユーロ2004と2つの大舞台を経験していた。
【動画】ホアキンが太陽のような笑顔で顛末明かす