日本代表MF三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)が、ベトナム代表戦について振り返った。
アジアカップ2023を戦っている日本代表。14日には初戦でベトナムと対戦し、4-2で勝利。しかし、前半にはセットプレー2発で逆転されるなど、簡単な試合にはならなかった。
ケガの影響で9月以降の日本代表活動に参加せず、チームでもプレーしていなかったものの、日本代表に招集され合流した三笘。別メニューでの調整が続き、ベトナム戦もベンチ外となってスタンド観戦していた。
16日のトレーニングでは部分的に合流した中、メディア取材に応じた三笘はベトナム戦について「自分たちがやるべきことはやらないと、相手に流れを持っていかれるなと思いました。難しい展開になったことは課題だと思います」とコメントした。
難しくなった理由については「昼の試合で準備のところも多少は難しかったかもしれないですけど、練習試合はしていました。本番への持って行き方は難しく、1試合目でわかったと思います」と、日中にトレーニングを行っていたが、試合に持って行くのが簡単ではなかっただろうとした。
また「前半で修正しないといけないところもたくさんあって、そこはもっと早くできれば良い戦いができたと思います」と、ピッチ内でもより修正できた方が良かったと振り返りながら、「そこでひっくり返せるというのは選手の質も高いと思うので、僕も負けられないなと思います」と、選手たちがしっかりと逆転して勝利したことを称えた。
アジアの国との戦いと普段の戦いの差については「リーグ戦とちょっと違って、縦へのスピードというよりも、後ろで繋ぎながら剥がした時にスピードアップしてくるというのは、かなりレベルは高いなと思っていました」と語り、「中に入らないとわからないスピード感もあると思うので、そこまではわからないです」と、実際に対峙していないものの、アジアのレベルも高いとした。
自身が代表活動不在の間、左サイドで頭角を表したのは中村敬斗(スタッド・ランス)。ベトナム戦でも先発出場し、スーパーゴールデチームを逆転に導く活躍を見せている。
6戦連続のゴール中という中村だが、三笘は「本当に素晴らしいですし、1試合1点以上決めているというのは僕にはできないことなので、見習わないといけないです」とコメント。「特徴も違うので、上手く使い分けながら、監督がどちらも選べるように自分もアピールしないといけないです」と、自身もポジション争いで負けないようにしたいと意気込んだ。
中村の存在については「刺激でしかないですし、僕は自分がファーストチョイスだと思っているわけではなく、毎回のコンディションで結果を出す人が次も出ると思っているので、今は結果を出している以上、僕も試合に出た時に結果を出さないと危ないなと思っています」と語り、切磋琢磨して結果を残してポジションを争って行く必要があるとした。
また、伊東純也(スタッド・ランス)も試合途中から左サイドでプレーすることもある。伊東については「ドリブルの仕方もプレーも全然違うので、左サイドにきても純也君は仕掛けるところがありますけど、僕はもう少し時間を作りながらやるタイプなので、プレーを見ながら純也君の良いところを盗もうと思いました」と語り、外から観ることで学ぶことも多いとした。
9月から復帰してはケガという不安定な状態が続いている三笘。「ケガしていて昔からの弱さもあると思います。プレースタイルもそうですけど、自分自身の弱さの部分もあると思います」と自身についてコメント。ストイックにサッカーと向き合っている三笘だが「サッカーにかける時間は多くても、そこを見過ごしていた。まだまだ甘かったというところです」と、まだまだ甘さが自分にあると戒めた。
【動画】三笘薫も警戒する中村敬斗のスーパーゴール