29歳のバースデーを迎えた日本代表MF南野拓実(モナコ)が、改めて日本代表への想いと抱負を語った。
アジアカップ2023を戦っている日本代表。14日には初戦でベトナムと対戦し、4-2で勝利。しかし、前半にはセットプレー2発で逆転されるなど、簡単な試合にはならなかった。
そのベトナム戦で2ゴールを記録し、日本代表を救ったのが南野。カタール・ワールドカップ(W杯)後に代表を外れる時期があったが、モナコで好調を維持して10月に復帰。すると、そこから全ての試合で起用され、6試合で3ゴール3アシストを記録するなど持ち味を発揮している。
16日のトレーニング後にはバースデーを祝われた南野。チームメイトからの祝福に「こういう代表期間中に誕生日を迎えられることは凄く嬉しいことで、前の試合もしっかり勝って今日を迎えることができて、良かったです」とコメントした。
「あまり歓迎されるというのは常に照れてしまいます笑」と祝福されるのはあまり得意ではないという南野だが。「嬉しいですね」と喜び、「自分より上の選手が少なくなったので寂しい部分はありますが、下が育っているのも嬉しいです」と、年長者になりつつあることに寂しさも感じるという。
南野は20歳でセレッソ大阪からザルツブルクに移籍しヨーロッパでのキャリアをスタート。名門のリバプールでもプレーしタイトル獲得を経験。モナコで3クラブ目になるが、ヨーロッパで10年目のシーズンになる。
まだまだ伸び代を感じる南野だがは「個人的にもそういう気持ちです」と、この先もトップでやり続けられる自信があるとコメント。「前のシーズンはすごく苦しい思いがありましたが、今シーズンは凄く良いスタートが切れて、まだまだヨーロッパのトップレベルでやっていくためにもっと成長したいです」と意気込みつつ、「このアジアカップも自分のキャリアの中で凄く大事な大会なので、何かを残したいです」と、今はアジアカップに集中しているとした。
若手が多くなってきた中でも気を吐く南野。「プレーは全く歳をとっているとは思っていないです」と自信について語り、「常に進化し続けたいと思っていますし、今が一番良いと常に思えています。老いを感じるのは3、4年後ぐらいかな(笑)」と、まだまだ伸びていきたいとした。
ゴールと勝利でバースデーを前祝いしたが、19日にはイラク代表戦が待っている。「試合に出ることがあれば、攻撃の選手なのでチームに貢献したいです」とゴールを再び決めたいと語りながらも、「まずは勝ってしっかりグループリーグ突破に向けて準備したいです」と、チームの勝利を最優先するとした。
復活を遂げた南野。多くの期待がある中で、そのメンタルを保てている理由についても語った。
「年々周りが若くなったからというのは考えていなくて、ただ代表でスタメンで試合に出て結果を残すことに対してただ貪欲というか」
「そのために自分が歳をとったとか、周りが若くなったというのは一切関係ないというか、自分がやるべきことに集中してプレーできているし、貪欲にやっていっている感じです」
成長を求めるあくなき貪欲さを持つ南野。アジアカップ制覇のキーマンになりそな予感だ。
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