日本代表MF堂安律(フライブルク)が、ラウンド16のバーレーン代表戦に向けて意気込みを語った。
31日、日本はアジアカップ2023でバーレーンと対戦。過去にもアジアカップのノックアウトステージで対戦しており、2004年の中国大会では準決勝で対戦していた。
バーレーンはグループ3位で最終節を迎えた中、ヨルダン代表に勝利。同じグループの韓国代表がマレーシア代表と引き分けたため、首位で通過して日本との対戦が決まった。
堂安は試合前日練習の後にメディア取材に応対。銀髪にイメージチェンジしたことについては「オフの日があったので、リフレッシュも兼ねて」と語り、「長く知っている人なので、話して楽しながらやってもらいました」とコメント。気持ちも新たにこの先の戦いに迎えることになるようだ。
グループステージ最終節のインドネシア代表戦では素晴らしい出来を見せた堂安。チーム全体としても気持ちのこもった戦いを見せ続けていた。
口を揃えて、良くなったのではなくベースに戻ったと選手たちが語る中、堂安は「その通りだと思います」とコメント。「対戦相手どうこうではないというのは僕も言っていましたし、イラクと比べれば劣っていたかもしれないですけど、ベースを見せられたと思います。プラスアルファでクオリティを日本が見せることができれば、優勝しなければいけないチームなので、ベースになっていると思います」と語り、インドネシア戦以上の戦いをこの先は見せ続ける必要があるとした。
バーレーンについては「ここまで来ていることには理由があって、アウェイの雰囲気にすごくなることも予想されています」とコメント。隣国カタールには大勢のファンが駆けつけることが予想さっるが、「[4-4-2]でベーシックな形で来るのか、日本を分析してやってくるのかは分からないですけど、[4-4-2]でくれば比較的やりやすいなと思います」と語った。
5バックで低い位置で守られることも多いアジアとの対戦だが、「5バックだとウイングバックとセンターバックの距離がないので、そこを突くことが難しいですけど、4バックだと1人1人の守る幅が広くなるので、サイドバックの選手が上がってきたり、FWがニアゾーンを取ることが必要になると思います」とコメント。4バックで来てもらう方が良いという。
ここからは負けたら敗退の戦い。ただ、UAEやイラクが敗退するという事態に。王者カタールもパレスチナに苦戦させられていた。
堂安は「簡単に勝てる相手ではないし、負けたら終わりということで緊張感は増します」と語り、「大事なのは先に失点しないこと。先に失点すれば、アウェイの後押しだとか、相手が100%以上の力をラスト2、30分は出せてくるので、前半0-0でもOKということを頭の片隅に置きながら、立ち上がりから取りに行きます」と語り、まずは先に失点することを避けたいとした。
ただ「相手がアジアなので、ミスをすると自分たちが調子悪いという感じに陥りやすいですけど、そうじゃないと思います」と語り、「対ドイツや対スペインでミスをしても何とも思わなかったですが、アジアカップだと自分たちが悪いと思ってしまいますし、メンタルから来てしまうので思わないことは大事です」と、ミスを気にしていてはいけないと見解を語った。
そのバーレーンを率いるのはフアン・アントニオ・ピッツィ監督。2019年の前回大会ではサウジアラビア代表を率い、ラウンド16では日本を押し込み続けながらも1-0で日本が勝利していた。
その試合に先発出場していた堂安は「あの時は守備しかしていなくて、サウジアラビアの能力の高さを感じた試合でした」とコメント。「ただ、やっていて怖くなくて、回させているという感じがありました」と、ポゼッションはさせていたが、やられている感覚はなかったという。
また「ワールドカップが終わってからやっている新しい僕たちのスタイルからすれば、そういったプレーはさせたくないです」とし、「主体的にプレーするということはみんなで意見を出してやってきたので、相手がボールを持って主導権を握る試合にはならないと思います」と、自分たちがボールを握っていきたいと意気込んだ。
堂安と言えば勝負強さ。ここぞというところでいつも力を発揮する。期待も懸かる中「その期待は嬉しいです」とし、「ただ自分が今前やってきた準備を変えずにやれば、間違いなく勝てると思います。短い期間の大会はメンタルが大事になってきますし、この1週間で技術が上手くなることなんてないので、そこを変えられるのは頭の考え方を変えて試合の入りを良くするというのは経験によってやれるようになっています」と、しっかりと準備し、自信を持ってやっていきたいとした。
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