チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・1stレグ、コペンハーゲンvsマンチェスター・シティが、日本時間13日29:00にパルケン・スタジアムでキックオフされる。13年ぶりにグループステージ突破を決めたデンマーク名門と前大会王者による、ベスト8進出を懸けた第1ラウンドだ。
デンマーク屈指の強豪として知られるコペンハーゲンは、今シーズンのCLグループステージでバイエルン、マンチェスター・ユナイテッド、ガラタサライと同じグループAに入った。下馬評ではグループ最弱の評価だったが、蓋を開けてみれば4連勝で早々に首位通過を決めた本命バイエルンに次ぐ2位通過で13年ぶりの決勝トーナメント進出を果たすサプライズを起こした。
ライバル2チームの自滅の印象に助けられた印象は否めないものの、ホーム開催のユナイテッド戦では退場者を出した相手に4-3で打ち勝ち、ガラタサライにも1勝1分けの戦績を残しており、突破に相応しい戦いぶりを見せた。ただ、王者相手のラウンド16初戦に向けては長いウィンターブレークの影響でCLグループステージ最終戦を最後に約2カ月に渡って公式戦を戦っておらず、試合勘、コンディションの部分で大きな不安を抱える。
一方、昨シーズンに悲願のビッグイヤーを掲げたシティは、RBライプツィヒ、ヤング・ボーイズ、ツルヴェナ・ズヴェズダと同居したグループGを圧巻の全勝で首位通過。組み合わせに恵まれた感もあるが、王者に相応しい戦いぶりが印象的だった。
また、シーズンの後半戦に無類の強さを見せるグアルディオラのチームは直近の公式戦10連勝中と抜群の安定感を披露し、プレミアリーグでも自力での首位の可能性を残す2位と2年連続のシーズン3冠へ視界良好だ。
なお、両者はこれまで通算4度対戦しており、シティが2勝2分けの戦績を残している。ただ、昨季のCLグループステージでの直近の対戦を含めパルケンでの2戦はいずれもドローとなっている。
◆コペンハーゲン◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:グラバラ
DF:アンカーセン、マッケンナ、ダイクス、ジェラート
MF:マットソン、ファルク、ゴンサウヴェス
FW:エルユヌシ、クラーソン、アシュリ
負傷者:GKサンダー、DFクホチョラバ、ボイレセン、メリング
出場停止者:MFレラガー(1/1)
グループステージ最多3ゴールのレラガーが出場停止で不在に。負傷者に関してはクホチョラバ、ボイレセン、メリングとバックラインの数選手が欠場となる見込みだ。
リーグ戦のウィンターブレークの影響で約2カ月に渡って公式戦を戦っておらず、スタメンは非常に読みづらいが、前述の11名を予想。マッケンナとマットソンの新加入組の起用を予想したが、ヴァヴロやコーネリウス、バルドグジらの起用もありそうだ。
◆マンチェスター・シティ◆
【4-1-4-1】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:エデルソン
DF:ウォーカー、ストーンズ、ルベン・ディアス、アケ
MF:ロドリ
MF:ベルナルド・シウバ、デ・ブライネ、アルバレス、フォーデン
FW:ハーランド
負傷者:DFグヴァルディオル、MFコバチッチ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはいずれも軽度の問題を抱えるグヴァルディオルとコバチッチのクロアチア代表コンビが遠征メンバー外となっている。
今週末にチェルシー戦を控えるためターンオーバーの可能性も考えられるが、現状のベストメンバーの起用を予想。ただ、ドクやリコ・ルイス、アカンジ辺りにもチャンスはありそうだ。
★注目選手
◆コペンハーゲン:GKカミル・グラバラ
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猛攻を耐え抜くことができるか。18歳の新星ルーニー・バルドグジやマンチェスター・ユナイテッドのラスムス・ホイルンドを実兄に持つオスカー、エミルのホイルンド兄弟といった若手にも注目が集まるが、守勢のなかで勝敗のカギを握る守護神に注目したい。
過去にリバプール在籍経験もある25歳のポーランド代表GKは、2021年夏のコペンハーゲン加入以降、守護神に定着してリーグ連覇に貢献。この活躍が評価され、昨年9月には来季のヴォルフスブルク加入が決定し、今季がコペンハーゲンでのラストシーズンとなる。
今季CLグループステージにおいても持ち味の反射神経の鋭さを活かした圧巻のシュートストップやスペースケアで重要な働きを見せており、多くのシュートを浴びるであろう、今回の一戦では獅子奮迅の働きが求められるところだ。
◆マンチェスター・シティ:MFフィル・フォーデン
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シティズンズの攻撃を牽引する絶好調のアタッカー。司令塔デ・ブライネ、主砲ハーランドの復帰で多士済々のタレントが並ぶシティの攻撃陣において最も相手の脅威となっている23歳のイングランド代表が、対コペンハーゲンのアウェイゲーム初勝利のカギを握る。
今季は前述の2大エース不在の影響もあって左右のウイングに加え、自身が快適さを感じる中央でのプレーが増えると、ここまでの公式戦35試合で14ゴール9アシストと圧巻のスタッツを記録。リーグ前々節ではキャリア2度目のハットトリックを記録するなど、決定力にも磨きをかけており、50試合16ゴールを記録した2020-21シーズンのキャリアハイ更新も確実だ。
今回の一戦ではホームとはいえ、守備重視の戦いで臨む可能性が高いコペンハーゲンを相手に持ち味である密集地帯での個人技、コンビネーションを駆使した局面打開、磨きをかける左足のミドルシュートで攻撃の突破口を開きたい。