コヴェントリー・シティのFWエリス・シムズが、チームメイトを思った行動に出たことを明かした。
コヴェントリーは26日に行われたFAカップ5回戦でメイドストーン・ユナイテッドと対戦。シムズは先発出場すると、ハットトリックを見事に達成。チームの5-0での勝利に大きく貢献した。
話題を呼んでいるのは先制ゴールを決めた後のパフォーマス。シムズはベンチに駆け寄ると、おもむろにユニフォームを掲げてゴールを捧げる行動に出た。
このユニフォームは背番号7のもの。今シーズンから加入したMF坂元達裕のものだ。坂元は、23日に行われたチャンピオンシップ第34節のプレストン・ノースエンド戦に出場すると、31分に空中戦で落下。背中や腰を強打すると、そのまま担架で運び出されていた。
重傷の可能性もあった中、今シーズン中の復帰がなくなることが決定。長期離脱することになることがマーク・ロビンズ監督から明かされていた。
シムズは試合後に自身のゴールパフォーマンスについて言及。誰かがゴールを決めた際にやろうと決めていたと明かし、チームを支えてきた坂元を思っての行動だとコメント。ケガからの回復を願うと語った。
「僕たちは円陣の中で、もし誰かがゴールを決めたら、そのゴールを彼に捧げようと話し合った。みんなが知っている通り、彼は前の試合でケガを負い、長期離脱の可能性がある」
「彼はチームの人気のあるメンバーであり、彼に捧げたいと思う」
「クラブにはこれまで多くの日本人はいなかったと思う。彼が国を跨いで移籍し、今のようなことでチームに定着することは、とても歓迎すべきことだと思う」
「彼は英語を勉強していて流暢に話ができるけど、数週間はいなくなるだろう。彼が戻ってくることを願っているし、戻って来れば僕たちは再び幸せになり、笑顔になれる」
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