フェイエノールトの選手たちが、相手GKを騙す狡猾なFKを決めた。
日本代表FW上田綺世も所属するフェイエノールトは11日、エールディビジ第25節でヘラクレスと対戦。上田はベンチスタートとなったなか、前半の内に2点のリードを奪って後半を迎える。
2-0のまま迎えた72分、ペナルティーアーク内の好位置でFKを獲得すると、サンティアゴ・ヒメネスとクイリンシー・ハートマンの2人がキッカーを巡ってじゃんけん。勝ったヒメネスがボールをセットした。
結局、左利きのヒメネスと右利きのイゴール・パイシャオンの2人がボールの近くに立ち、流れからしてヒメネスが蹴るのかと思いきや、本当のキッカーはパイシャオン。低く鋭いボールを選択すると、GKの反応が少し遅れそのままゴールネットを揺らした。
どうやら、じゃんけんはGKを惑わせるための囮だったようだ。
このダメ押しゴールもあり3-0と快勝したフェイエノールト。だが、アルネ・スロット監督はこのやり方に不満もあるようだ。『ESPN』のインタビューで考えを明かしている。
「2-0の時点でじゃんけんをするのはおかしいし良くない。来週、この話についてさらに議論する可能性はある。一番いいキックを蹴る最高の選手が蹴るべき」
上田が出場する試合では、上田がキッカーを務めることもあるフェイエノールトだが、この先のキッカー問題はどうなるだろうか。
【動画】じゃんけんを活用したトリックFK