チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグ、アトレティコ・マドリーvsインテルが13日にエスタディオ・メトロポリターノで行われ、ホームのアトレティコが2-1で勝利。これで2戦合計2-2と並んだ中、PK戦を3-2で制したアトレティコの準々決勝進出が決定した。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。
▽アトレティコ・マドリー採点
(C)CWS Brains,LTD.
GK
13 オブラク 7.0
ダンフリースらの枠内シュートを冷静に阻止し、PK戦では貫録の2本のPKストップ
DF
15 サビッチ 7.0
戦前は苦戦も予想されたが、相手の強力な2トップらに対してタイトなチェックでほぼ仕事をさせず
20 ヴィツェル 7.0
前回対戦同様に見事なプレーリードと身体を張った守備で再三の好守を披露
22 エルモソ 6.0
守備面では他の2人に比べてソリッドさを欠いたが、攻撃では惜しいクロスや的確な運びを見せた
MF
16 モリーナ 5.0
攻守両面で物足りないパフォーマンス。守備の軽さは致し方なしだが、攻撃面で効果的なプレーは非常に少なかった
(→バリオス 5.5)
中盤でハードワークしながら散らし役を担った
14 M・ジョレンテ 6.5
インテリオールとワイドで見事なハードワークを披露。序盤はクロスのフィーリングが悪かったが、後半序盤にグリーズマンの決定機を演出してアジャストした
(→アスピリクエタ 5.5)
負傷明けでいきなりの際どい場面での投入となったが、さすがの安定感を見せた
6 コケ 6.5
デパイのゴールをお膳立てするなど2点に関与。ミスも少なくなかったが、チームの柱として献身的なプレーを続けた
5 デ・パウル 6.0
アタッキングサードでは大味なプレーが多かったが、自陣や中盤では気の利くプレーで貢献
(→アンヘル・コレア 6.5)
指揮官の期待に応えてデパイらと攻撃を見事に活性化。PKでも際どい一撃を決め切った
12 リーノ 6.0
時間の経過と共にトーンダウンも、積極的な仕掛けでパヴァールらの攻撃参加を抑止
(→リケルメ 6.5)
後半ラストプレーで痛恨の決定機逸となったが、積極さとタイミングの良い仕掛けで左サイドの攻撃を活性化させた。難しい流れのPKも決め切った
FW
19 モラタ 5.5
幾度か決定機に絡んだが、全体的に動きが少なく相手守備陣の土俵での戦いで劣勢に
(→デパイ 7.0)
チームを敗退から救う土壇場のゴールに加え、再三の鋭い仕掛けや巧みな駆け引きで相手守備陣に大きな脅威を与えた。PK戦では1番手で強烈な一撃を見舞った
7 グリーズマン 7.0
見事なフィニッシュで最高の時間帯にゴールを決めた。負傷明けで厳しいコンディションながら延長終盤まで守備にチャンスメークに奔走
(→サウール 5.0)
PK失敗は致し方なしもプレー全体が微妙だった
監督
シメオネ 6.5
全体のゲームプランに効果的な選手交代で見事に逆転突破に導いた
▽インテル採点
(C)CWS Brains,LTD.
GK
1 ゾマー 6.5
流れの中での再三の好守に加えてPK戦でもサウールのシュートをストップ。胸を張っての敗退に
DF
28 パヴァール 5.5
やや不運な形で1失点目に関与。それ以外では決定的なシュートブロックなど奮闘。ただ、初戦のようになかなか攻撃に出られなかった
6 デ・フライ 6.5
失点場面では同胞に出し抜かれたが、大きな責任はなし。試合を通して要所を締める安定したパフォーマンスだった
95 バストーニ 6.0
先制点の起点に。攻守両面で上々のプレーを見せたが、コンディションの影響か早いタイミングでの交代に
(→アチェルビ 5.5)
個人として大きなミスはなかったが、相手のアジリティにやや苦戦
MF
2 ダンフリース 5.5
カウンターの局面で幾つか良い絡みを見せたが、仕留め切れず。それでも攻守に及第点の出来ではあった
(→ダルミアン 5.5)
カルロス・アウグスト不在で左でのプレーとなったが、攻守にあまり良さを出し切れなかった
23 バレッラ 6.5
先制点をアシスト。ボールの引き取りから捌き、スペースへの飛び出しに献身的な守備と八面六臂の活躍だった
(→フラッテージ 5.5)
ハードワークはこなしたが、クオリティ面でバレッラに及ばず
20 チャルハノール 6.0
なかなか良い形でボールを持てなかったが、ミスの少ない捌きで相手のプレスをいなした。PK戦では1番手で強烈な一撃を決めた
22 ムヒタリアン 5.5
切り替えの速い展開でかなり消耗を強いられたが、要所で気の利くプレーを見せた
(→クラーセン 5.0)
PK戦も睨んだ状況での投入も痛恨のPK失敗。うまく試合に入り切れなかった
32 ディマルコ 6.0
見事なフィニッシュでCL初ゴール。カウンターの起点を担いつつ、守備でも身体を張った
(→ビセック 5.5)
守勢の状況で無理の利く対人対応や高精度のクロスを供給
FW
9 テュラム 5.5
前線で起点を担ったが、幾つかの決定機で仕留め切れず
(→サンチェス 5.5)
攻撃を活性化させる仕事を見せたが、悔しいPK失敗に
10 ラウタロ・マルティネス 5.5
カウンターの起点として幾つか良いチャンスメークを見せたが、苦境の中でエースの仕事はできず。やや不運な形でPK失敗
監督
インザーギ 5.5
相手を褒めるべき内容ではあったが、交代策があまり嵌らなかった部分は悔いが残るものに
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
オブラク(アトレティコ)
センターバック陣やデパイの活躍も称えたいが、やはり見事な連続PKストップでベスト8に導いた守護神をMOTMに選出。シュートコース自体はいずれも甘かったが、見事な読みと気迫ではじき切った。
アトレティコ 2-1(AGG:2-2) インテル
【アトレティコ】
グリーズマン(前35)
デパイ(後42)
【インテル】
ディマルコ(前33)