★目標“W杯優勝”は「ブレることはない」、DFリーダーとして期待される板倉滉が不安視する声に「結果で証明する」と意気込む
©︎J.LEAGUE
日本代表DF板倉滉(ボルシアMG)が、改めてその思いを語った。
18日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の北朝鮮代表戦に向けた連戦に向けトレーニングキャンプがスタート。
日本代表DF板倉滉(ボルシアMG)が、改めてその思いを語った。
18日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の北朝鮮代表戦に向けた連戦に向けトレーニングキャンプがスタート。初日は、12名が参加。5名はジムでのトレーニングメニューをこなしていた。
板倉はこの日はジムで汗を流すことに。ベスト8で敗退に終わったアジアカップを経験している中、改めて今回の2試合への意気込みを語った。
「非常に僕自身は危機感を持って帰ってきていますし、アジアカップで悔しい思いをしたので、あの経験があって良かったなと思えるようにしていきたいです」
「コンディション自体は今非常に良いと思いますし、動きも悪くはないと思うので、今自分ができる事を日本代表に還元したいです」
準々決勝のイラン代表戦では、延長戦に入るかと思われた中、後半アディショナルタイムにPKを決められて敗戦。そのPKを与えてしまったのは板倉だった。
直接的に失点に関与してしまった板倉。申し訳ない気持ちがありながらも、すぐに切り替えていたという。
「もちろん皆さんに申し訳ないという気持ちは常に持っていますけど、毎日次の日が来るわけで、立ち止まっているわけにはいかないですし、前に進まなければいけません」
「これからのキャリアを考えた時にも、あの経験があって良かったと思えるキャリアを歩みたいと思ったので、切り替え自体はすぐにできました。帰ってすぐ試合があったこともありますし、目の前の試合に集中していきました」
やり返していきたいと息巻く板倉。とはいえ、アジアカップではロングボールや空中戦で後手を踏むことがチーム全体として多かった。
今回対戦する北朝鮮も同様の戦いをしてくる可能性は考えられるが「まずは一対一で負けない、戦わなければいけないというのをアジアカップを通じて感じました。個人として伸ばせるのはそこかなと思います」と語り、「チームとしてはああいう展開になった時に、ペースを掴めなかったことは課題だと思います。実際に戦っていて難しい戦いが続いていたので、そこはもう1回チーム内で話したりコミュニケーションを取りながら改善していきたいと思います」と、課題を克服していく必要があると語った。
アジアカップは経験のある選手がいない中で戦ったが、今回はDF長友佑都(FC東京)が1年3カ月ぶりに復帰。この日のトレーニングでは早速ムードメーカーらしく、声を出し続けて盛り上げていた。
「佑都くんに頼ってばかりいてもダメですし、ここから日本代表を強くしていくには自分たちの世代がという思いはあります」と、自分たちも熱を出していく必要があるとコメント。「もちろん佑都くんが帰ってきてくれて、会った時には嬉しかったですけど、そこに頼らず、自分たちがという思いは忘れずにやらなければいけないと思います」と、多くの選手がが同じことをやれるようになるべきだとした。
日本代表はW杯優勝を目標に掲げている中、アジアカップではベスト8止まり。ファン・サポーターからは不安視する声が多く上がっている。
世界とアジアでの戦いには大きな差があるが板倉は「毎試合変わらないです。もちろん僕たちはW杯優勝を目標に掲げていて、それがブレることはないです。ただ、見ている人たちはアジアカップでああいう結果になって、無理じゃないかと思っていると思います」とコメント。「ただ、自チームに帰ったみんなを見ても前進しているなと。危機感を持って戦っているなというのは自分自身にも伝わってきます」と、選手たちは今回のアジアカップの敗戦でより気を引き締めているという。
「日本代表を強くしていく中で、日本代表の活動は長く時間が取れないので、それぞれが自チームで調子良くやっているのを発揮できるように。簡単じゃないですし、難しい戦いというのもわかっているので、短い時間で準備して、どんな相手にも勝たなければいけないと思います」と、森保一監督が常に語るように、自チームでのパフォーマンスを上げ、個々が成長することしかないと板倉は見解を述べた。
失意の中での厳しい相手。アウェイでの北朝鮮戦は13年ぶりの戦いとなる。板倉は「映像でしか見たことがないですけど、相当やりにくい雰囲気になると思います」とコメント。「色々な問題はあると思いますが想定はできていると思うので、その環境は楽しみつつ、難しい試合が待っているという危機感は常に持ってやっていきたいです」と、気を引き締めながらも、新たな環境でのプレーを楽しみにしているようだ。
そんな中でセンターバックでコンビを組むDF冨安健洋(アーセナル)は不在。板倉は「自分がまとめなければいけない」と語り、「自分自身のパフォーマンスより、チームとしてのパフォーマンスを見ていきたいと思っています。その中で自分ができる事をどんどんやっていきたいです」と、全体を見てパフォーマンスを出していきたいとした。
板倉は最後に改めてファン・サポーターにメッセージ。不安に感じている人の思いを払拭していきたいとした。
「今見ているファンの人からしたら非常に心配な状態かなと思いますけど、やっている僕たちからすれば全然問題ないですし、ここから前に進むだけだと思っています」
「それを変えるには結果で証明するしかないです。結果で証明して、盛り上がってもらえるようにしていきたいと思います」
2024年3月19日(火)12:12