ブラジル女子代表のアルトゥール・エリアス監督が、パリ・オリンピックのグループ分け抽選結果を受けての心境を語った。
国際サッカー連盟(FIFA)は20日、パリ・オリンピック女子サッカー競技のグループリーグ分け抽選会を行い、FIFAランキング10位のブラジルはなでしこジャパン(同7位)、スペイン女子代表(同1位)、アフリカ予選1位[(ナイジェリア(同36位)or南アフリカ(同51位)]と同居するグループCに入った。
直近の女子W杯優勝者のスペイン、2011年大会の覇者・日本と同組となったことで、ブラジル『trivela』は「今大会の『死の組』といえる」と伝えるが、指揮官は至って冷静だ。
「組み合わせを見てみると、どのグループも競争力があり、レベルが高いのがオリンピックの特徴だろう。対戦相手や現在のパフォーマンスを考えると、(グループCには)各ポットの最も強いチームが集まったと思うが、だからといって開催時期に影響するわけでもないだろう?」
「グループ分けが決まったので、ここからは技術面や移動の計画を早急に練ることになる。また、大会にはこれまでと同じ心構えで幅広く選手を評価し、パフォーマンスを上げていきたい。オリンピックによってブラジル女子サッカーの歴史を作ることができると、私は確信している」
エリアス監督は、2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)後にブラジル女子の監督に就任。これまでカナダ女子代表と2連戦、なでしこジャパンと2連戦と、オリンピックで対戦の可能性がある国との強化試合を行い、今年の2月下旬から3月にかけて行われていた2024CONCACAF W ゴールドカップでは、アメリカ女子代表に次ぐ準優勝という成績を収めた。「ブラジル的」で攻撃的なプレー基準を持つと同時に、トーナメント形式での堅実な戦い方でも決勝まで進んだ。
W杯、オリンピックともに過去最高成績は準優勝のブラジル。主要国際大会での初タイトル獲得を、エリアス監督は虎視眈々と狙っている。
「これまでの期間で我々が得た最大の成果は、グループ外の人には見えない部分にある。我々が、代表チームが国際大会で再び頭角を現すための仕事、交流、そして最も重要なプレーモデルにおいて、基本的な環境とメンタリティを創り上げてきたと、信じているよ」
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