日本代表が21日に国立競技場で北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の北朝鮮代表戦に臨み、1-0で勝利した。
日本はこれでグループBの初戦から3連勝。北朝鮮のホームで予定した26日の第4戦は平壌開催が急きょ白紙となり、現時点でどこでやるのかも含めて未定だが、突破に王手をかけた。
そんな北朝鮮との1stマッチで決勝点をマークしたのが田中碧。開始2分に堂安律の折り返しを右足で蹴り込み、電光石火の先制ゴールを決めた。
ボランチの一角で出場し、殊勲弾の田中はゴール右に突き刺した一発を「マイナスが空いていて、いいボールをくれたので、決めるだけだった」と振り返る。
ゴール後も攻守に活動量を多くして存在感を発揮したが、満足感なく、反省の言葉が口を突いた。
「個人的にはインサイドの位置でプレーできたかというと、ビルドアップもそんなに安定していたわけじゃない」
「長い縦パスだったりを相手も狙っていたし、自分が高い位置を取りすぎると、パスを出すのを躊躇するかなと思って、少し下がってプレーする機会が多かった」
また、「蹴らなくていい部分も蹴ったりとか、少し距離が遠くなって繋げなかったりとかもあった」と改善の余地ありを続けた。
ともあれ、アジアカップで悔しい落選を経験した25歳MFは代表復帰後即のスタメンチャンスで最高の結果を出した。チームにとって勝利に繋がる大きなゴールだったが、森保一監督にもアピールの一撃になったはずだ。
【動画】あっという間に決め切った田中碧のダイレクトシュート