SheBelieves Cup2024の決勝、アメリカ女子代表vsカナダ女子代表がロウアー・ドットコム・フィールドで現地時間9日に行われ、2-2で90分を終了。PK戦をアメリカが5-4で制し、5大会連続の優勝を飾った。
準決勝ではなでしこジャパンに2-1と逆転勝ちを収めたアメリカと、ブラジル女子代表をPK戦で下したカナダ女子代表。3月7日の2024CONCACAF W ゴールドカップ準決勝でも顔を合わせた両者は、当時2-2からのPK戦でアメリカが勝利を収めていた。
この試合で先手を取ったのはカナダだった。40分、右サイド裏へのボールで相手とのスプリント勝負を制したアシュリー・ローレンスが、対応に飛び出してきたGKアリッサ・ネイハーとバイタルエリアで交錯。ルーズボールをディアン・ローズがつなぎ、アドリアーナ・レオンが空いたゴールへと流し込んだ。
先制したカナダだが、前半終了直前にジョーディン・ウイテマが負傷交代となるアクシデント。一方、追い掛けるアメリカはハーフタイムでなでしこ戦で同点弾の起点となサム・コフィーを下げ、マロリー・スワンソンを送り込む。
するとそのアメリカは50分、ティアーナ・デイビッドソンが敵陣中央から右斜めへのパスを通し、ジェイディン・ショーが丁寧に落とすと、ボックス手前右のソフィア・スミスがジェシー・フレミングをボディフェイントでかわし、ペナルティアーク右から左足を一閃。左隅へとミドル弾を沈めた。
64分にはアレックス・モーガンを下げてトリニティ・ロッドマンを投入したアメリカは、その4分後に流れるような連続の縦パスから逆転ゴールを奪取。自陣中央のリンジー・ホラン、ショーとつながり、スルーパスにロッドマンが抜け出す。2人を引きつけてのラストパスを受け、再びスミスがネットを揺らした。
追い掛ける展開となったカナダも84分、レオンがローレンスとのワンツーでボックス内右へ侵入すると、クリスタル・ダンのファウルを誘発してPKを獲得。これをレオンが自ら沈めて86分に同点に追い付く。
勢いに乗じたカナダは90分にもCKから決定機を迎えるが、カデイシャ・ブキャナンのヘディングは惜しくもクロスバーを叩き、乾いた音を立てて2-2で90分を終了。勝敗はPK戦に委ねられた。
PK戦は両チームともに5人中3人が成功し、2人が失敗。7人目までもつれると、先攻カナダのエーブリヌ・ビアンのキックをGKネイハーが読み切り、3本目のPKストップを披露すると、アメリカはエミリー・フォックスが成功。激闘を制し、5大会連続7度目の優勝を飾っている。
アメリカ女子代表 2-2(PK5-4) カナダ女子代表
【アメリカ】
ソフィア・スミス(50分、68分)
【カナダ】
アドリアーナ・レオン(40分、86分[PK])
【ハイライト動画】2-2の打ち合いからPK戦でアメリカがカナダを下す!