★【プレミアリーグ最終節プレビュー】シティの前人未踏4連覇か、アーセナルの20季ぶり歓喜か…運命の最終戦

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先週末に行われた第37節では三つ巴のタイトルレースからリバプールが脱落。優勝チームはマンチェスター・シティ、アーセナルの2強に絞られた中、ミッドウィークに開催された第34節延期分のトッテナム戦を制したシティが首位に浮上し、運命の今季最終節を迎えることになった。

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先週末に行われた第37節では三つ巴のタイトルレースからリバプールが脱落。優勝チームはマンチェスター・シティ、アーセナルの2強に絞られた中、ミッドウィークに開催された第34節延期分のトッテナム戦を制したシティが首位に浮上し、運命の今季最終節を迎えることになった。

最終節を前にした両者の戦績は首位のマンチェスター・シティが勝ち点88、得失点差が「+60」、総得点が93点。2位のアーセナルが勝ち点86、得失点差が「+61」、総得点が89点となっている。

そして、優勝条件はシティがアーセナルと同条件以上の結果、アーセナルは勝利且つ、シティが引き分け以下に終わることが必須だ。

対戦相手の結果に関係なく勝利で前人未踏のプレミア4連覇を決められるシティは、本拠地エティハド・スタジアムで9位のウェストハムを迎え撃つ。対戦相手はモイーズ体制ラストマッチではあるものの、9位が確定しており、リーグ戦での対戦成績も16戦無敗(13勝3分け)と圧倒的。さらに、エティハドでは7連勝中と地力に加え、データ面を鑑みれば勝ち点3を取りこぼす可能性は非常に低い。

トッテナム戦で負傷した守護神エデルソンが眼窩底骨折で不在となるが、そのスパーズ戦で2-0の勝利の立役者となった控えGKオルテガの存在は心強い。2シーズン連続得点王確実のFWハーランドも状態を上げており、ホームでの偉業達成に死角はない。

一方、同じロンドン勢のハマーズのアシストに期待しつつ、逆転での悲願達成を狙うアーセナルは、PSR違反による勝ち点8減点という思い枷を撥ね返して残留を確定させた15位のエバートンとエミレーツ・スタジアムで対戦する。

前節、マンチェスター・ユナイテッドを1-0で下して5連勝と安定感際立つアルテタのチームだが、対戦相手も直近4勝1分けで且つ4試合でクリーンシートを記録する侮れない相手だ。また、直近は2連勝中も過去10試合の戦績は4勝5敗1分けと負け越しており、圧倒的に分がいいホームゲームとは言えどもタフな戦いを強いられるはずだ。逆転優勝に向けて勝利が絶対条件となる中、同時刻開催のシティに圧力をかけるためには開始早々の先制点を含め前半からのゴールラッシュを狙っていきたい。

前節と第34節延期分の結果、4位確定アストン・ビラのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得が決定。また、残り1つの降格枠も17位のノッティンガム・フォレスト(勝ち点29)との得失点差12という圧倒的な差によって、18位のルートン・タウン(勝ち点26)の事実上の降格が確定。これにより、優勝争いを除く最終節の注目はヨーロッパリーグ(EL)、カンファレンスリーグ(ECL)の出場権争いに向けられる。

ミッドウィーク開催の延期分でシティに0-2の敗戦を喫し、逆転でのトップ4の可能性が潰えた5位のトッテナム(勝ち点63)は、勝ち点3差且つ得失点差で上回る6位チェルシー(勝ち点60)の思わぬ追走を受けており、最下位のシェフィールド・ユナイテッドとのアウェイゲームでは引き分け以上の結果を残し、自力でのEL出場権確保を狙う。

MFサールのゼロトップ、DFファン・デ・フェンの左サイドバック起用など変化を加えた中、王者相手に善戦した一方、ポステコグルー監督は宿敵アーセナルの優勝を回避するためシティの勝利を望む姿勢を見せた一部クラブスタッフやファンの態度に激高。近年タイトルから大きく遠ざかるクラブ内外の振る舞いに憤りを示し、改めて大きな改革の必要性を説いた。その反省を踏まえて臨む最終節では格下相手にしっかりと勝ち切り、紆余曲折のシーズンを最後は白星で締めくくりたい。

一方、シーズン序盤、中盤戦の混迷を脱して最終盤の4連勝でEL出場権獲得に迫るチェルシー。EL出場権確保にはトッテナムの取りこぼしか、FAカップでのシティの優勝と他力本願の形とはなるが、敗れると7位のニューカッスル(勝ち点57)に抜かれて欧州出場権を逃す可能性もあるだけに、11位のボーンマス相手の今季ホーム最終戦をしっかりとモノにしたい。インテンシティの高い難敵チェリーズ相手に絶好調のMFパーマー、FWジャクソンらを中心にしっかりとチャンスで決め切りたい。

ホーム最終戦となった前節のニューカッスル戦で意地の勝利を収めた8位のマンチェスター・ユナイテッド(勝ち点57)だが、得失点差の悪さによって逆転での欧州出場権獲得は非常に困難な状況だ。そのため、10位のブライトンとのアウェイゲームでしっかりと結果を残しつつ、来週末に控えるFAカップ決勝のマンチェスター・ダービーに備えたい。決勝でのスタメン入りに向けてDFマルティネスら負傷上がりの選手にプレータイムを与える可能性もありそうだ。

前節のアストン・ビラ戦のドローによってわずかに残された逆転優勝の可能性が潰えた3位のリバプールは、13位のウォルバーハンプトン相手にアンフィールドでクロップ体制ラストゲームを戦う。この一戦に先駆けてはMFチアゴ、DFマティプの退団も発表され、よりエモーショナルな形での今季最終戦となる。ドイツ人指揮官への感謝、ひとつの時代の終焉を迎える一戦ではホームチーム全員が笑顔と涙で終われるような試合を期待したいところだ。

その他では1シーズンでの降格が決定的なDF橋岡大樹を擁するルートンやバーンリーには1年での1部復帰に繋がる戦いを期待しつつ、今季最終盤の戦いを盛り上げたクリスタル・パレスと、4位大躍進のアストン・ビラの実力者対決にも注目だ。

◆プレミアリーグ最終節
▽5/19(日)
《24:00》
アーセナル vs エバートン
ブレントフォード vs ニューカッスル
ブライトン vs マンチェスター・ユナイテッド
バーンリー vs ノッティンガム・フォレスト
チェルシー vs ボーンマス
クリスタル・パレス vs アストン・ビラ
リバプール vs ウォルバーハンプトン
ルートン・タウン vs フルアム
マンチェスター・シティ vs ウェストハム
シェフィールド・ユナイテッド vs トッテナム

2024年5月19日(日)12:00

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