★シービリーブスカップに続きアメリカに屈したなでしこがベスト8敗退…120分の激闘の末に散る【パリ五輪】

なでしこジャパンは3日、パリ・オリンピック(五輪)準々決勝でアメリカ女子代表と対戦し、0-1で敗戦した。

スペイン女子代表やブラジル女子代表と同居したグループCを2位で通過したなでしこ。

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なでしこジャパンは3日、パリ・オリンピック(五輪)準々決勝でアメリカ女子代表と対戦し、0-1で敗戦した。

スペイン女子代表やブラジル女子代表と同居したグループCを2位で通過したなでしこ。中2日での戦いに向け、池田太監督は直近のナイジェリア女子代表戦からスタメンを5人変更。

GKに山下杏也加、3バックに南萌華、熊谷紗希、古賀塔子。ウイングバックに守屋都弥、北川ひかる、2ボランチに長谷川唯、長野風花を起用。前線は藤野あおばと清家貴子の2シャドーに田中美南が最前線に入った。

一方、グループBを首位し3大会ぶりの金メダルを目指すアメリカは、守護神GKアリッサ・ナアーやリンジー・ホラン、クリスタル・ダン、ローズ・ラベルら主力をスタメンで起用。元NBA選手のデニス・ロッドマンの娘であるトリニティ・ロッドマン、マロリー・スワンソン、ソフィア・スミスを3トップに据えた[4-3-3]の布陣で試合に臨んだ。

アグレッシブな入りを見せるアメリカに対し、序盤から押し込まれる時間の続いたなでしこだが、メリハリの利いた守備で決定機を与えない。

前半半ば以降もアメリカに70%を超えるボール保持率を記録されるが、なでしこの集中が切れず、攻撃をことごとく跳ね返す。すると35分、なでしこは清家のパスをボックス左で受けた田中がカットインから右足を振り抜き、ファーストシュートを放つ。

さらにその1分後には、バイタルエリア左から清家がふわりと浮かせたクロスを入れると、DFダンのクリアのこぼれ球をボックス右に走り込んだ守屋がダイレクトシュートで狙ったが、これは枠の上に外れた。

ゴールレスで迎えた後半、なでしこは清家を下げて浜野まいかを投入。立ち上がりから拮抗した展開が続くなか、先制点が欲しいなでしこは70分に田中を下げて植木をピッチに送り出した。

すると79分、右クロスのクリアボールをボックス内の浜野が落とすと、ペナルティアークに走り込んだ長谷川がダイレクトシュート。しかし、これは枠に上に大きく外れた。

なでしこは直後のクーリングブレイクで、藤野を下げて宮澤ひなたを投入したが、最後までスコアは動かず。0-0のまま90分が終了し、試合は延長戦に突入。

両チーム選手を入れ替えて迎えた延長戦。なでしこは96分に南が自陣で11にボールを奪われると、そのままボックス右深くまで侵入を許したが、ここはGK山下が絶妙な飛び出しでシュートコースを消して阻止した。

このまま延長前半終了かと思われたが、なでしこは延長前半追加タイムに失点する。追加タイム2分、フォックスのロングパスをボックス右横で受けたロッドマンがカットインから左足を振り抜くと、このシュートがゴール左隅に突き刺さった。

1点を追う展開となったなでしこは、延長後半から長谷川と北川を下げて林穂之香と千葉玲海菜を投入。逃げ切りを狙うアメリカに対し、立ち上がりから猛攻を仕掛けたなでしこだが、最後まで同点弾は生まれず。

シービリーブスカップに続いてアメリカに屈したなでしこは0-1のスコアでベスト8敗退が決定した。一方、ベスト4進出を決めたアメリカは6日に行われる準決勝でカナダ女子代表vsドイツ女子代表の勝者と対戦する。

アメリカ女子代表 1-0 なでしこジャパン
【アメリカ】
トリニティ・ロッドマン(延前17)

◆出場メンバー ()内=途中出場選手
GK
山下杏也加
DF
古賀塔子(→高橋はな 延前1)、熊谷紗希、南萌華
MF
守屋都弥、長野風花、長谷川唯(→林穂之香 延後1)、北川ひかる(→千葉玲海菜 延後1)
FW
藤野あおば(→宮澤ひなた 80)、田中美南(→植木理子 70)、清家貴子(→浜野まいか HT)

2024年8月4日(日)0:47

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