★“プレド”初戦は後半ATにドラマ2つ 最下位札幌が8位福岡と劇的ドロー【明治安田J1第26節】

明治安田J1リーグ第26節の1試合が10日に大和ハウス プレミストドームで行われ、北海道コンサドーレ札幌vsアビスパ福岡は2-2のドローに終わった。

札幌ドームの名称が「大和ハウス プレミストドーム」に変わっての初陣となる最下位札幌は直近の先発から2選手が入れ替わり、宮澤裕樹とともに、今夏加入のパク・ミンギュが3バックの一角に。

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明治安田J1リーグ第26節の1試合が10日に大和ハウス プレミストドームで行われ、北海道コンサドーレ札幌vsアビスパ福岡は2-2のドローに終わった。

札幌ドームの名称が「大和ハウス プレミストドーム」に変わっての初陣となる最下位札幌は直近の先発から2選手が入れ替わり、宮澤裕樹とともに、今夏加入のパク・ミンギュが3バックの一角に。前節から3選手を変更した8位福岡はシャハブ・ザヘディ、北島祐二、重見柾斗がスタートから出場した。

互いに立ち上がりから深くに攻め入るシーンを作り出し合うなか、福岡がミスを逃さず。札幌から後ろからの組み立てに転じた12分、宮澤が自陣ボックスでボールコントロールを誤ると、シャハブ・ザヘディがプレッシャー。慌てた宮澤のファウルを誘い、福岡がPKチャンスを掴む。

これをシャハブ・ザヘディ自ら左足でゴール中央に蹴り込み、福岡が先制。その福岡が自陣でブロックを固めながら速攻で次のゴールを目指していくなか、札幌がボールを動かしながら突破口を探り続けるシチュエーションになるが、なかなかシュートの形に持っていけず。

そのなか、32分にボックス左からのクロスに浅野雄也がヘッドで迫った札幌だが、枠外。自分たちのミスによる1点が重くのしかかる札幌はその後も崩しにかかる姿勢こそ打ち出すものの、福岡が相手にボールを持たせつつ、要所を締める守りでペースを握ったまま試合を折り返す。

後半もボールを握る札幌だが、福岡が56分のカウンターからシャハブ・ザヘディの左足コントロールショット。福岡にとって大きなチャンスだった場面にGK菅野孝憲が立ちはだかると、53分に宮澤裕樹を下げてジョルディ・サンチェスを送り込み、攻撃陣の枚数自体も増やす。

すると、札幌は60分に自陣左サイドの青木が逆サイドを駆け上がる近藤にボールを大きく展開し、カウンター。近藤がスピードに乗ったままボックス右に持ち運ぶと、GK村上昌謙と接触があったとして、主審から札幌にPKジャッジが下り、鈴木武蔵が右足でゴール右に決める。

微妙なジャッジとあって、不満げな福岡陣だが、失点直後にウェリントンと鶴野怜樹を投入。だが、同点を機により前がかる札幌がオフサイドといえど、ジョルディ・サンチェスがネットを揺らすシーンを作るなど、試合の流れを自分たちの時間帯にもってくる。

それでも、福岡が76分に前寛之も送り込み、77分にボックス左のゴール至近距離から鶴野が好機。続く80分にも敵陣内で相手のビルドアップがズレたところから鶴野がボックス左に持ち込み、チャンスメークしたが、折り返しに反応したウェリントンがうまく合わせ切れず。

両者はその後もさらなる交代で試合を動かしにかかるが、最終盤に。このまま終わるかに思われたが、90+6分に右サイドから小田逸稀が上げたクロスが馬場晴也の中途半端なクリアを誘い、高く浮かび上がったボールを亀川諒史が右足ダイレクトで蹴り込み、福岡が勝ち越す。

万事休すかに思われた札幌だが、90+9分に敵陣右サイドでのスローインからバイタルエリア右でボールを受けた田中克幸が遠目の位置から思い切って左足を振ると、福岡ゴールのニアをぶち抜き、劇的に同点。後半ATに2つのドラマでドローに終わっている。

札幌は状況を考えれば不十分で2戦未勝利となったが、勝ち点1を積み上げ、連敗回避。2度のリードを追いつかれ、勝ち点1止まりの福岡は2戦連続ドローで、5戦未勝利となっている。

北海道コンサドーレ札幌 2-2 アビスパ福岡
【札幌】
鈴木武蔵(後20)
田中克幸(後45+9)
【福岡】
シャハブ・ザヘディ(前14)
亀川諒史(後45+6)

【動画】札幌の大卒ルーキーが敗戦回避の左足ミドル


2024年8月10日(土)16:17

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