ラ・リーガ第9節のレアル・マドリーvsビジャレアルが5日にサンティアゴ・ベルナベウで行われ、ホームのマドリーが2-0で勝利した。
アウェイ開催のマドリード・ダービーでは最終盤の失点によって逃げ切りに失敗し、公式戦連勝が「5」でストップしたマドリー。さらに、チャンピオンズリーグのリール戦では敵地で格下に0-1で敗れて金星を献上。今季の公式戦初黒星を喫した。
その敗戦からのバウンスバックを図る今回のホームゲームではここまで3位と好調を維持する難敵ビジャレアルを迎え撃った。アンチェロッティ監督はリール戦から先発2人を変更。ミリトンとエンドリッキに代えてモドリッチ、ムバッペを起用した。
立ち上がりから主導権争いがしばらく続き、どちらが優勢に試合を進めていくかに注目が集まったが、思わぬ形から序盤にスコアが動く。
14分、右CKの場面でデザインプレーからモドリッチのマイナスパスをボックス手前右で受けたバルベルデが右足を振り抜くと、スライディングでのブロックを試みたバエナの足裏に当たって大きくコースが変わったシュートがゴール左隅に突き刺さった。
入りは悪くなかったものの、不運な形で失点したビジャレアルはすぐさま反撃。16分、バエナの正確な左クロスをボックス中央に走り込んだペペがヘディングで合わせるも、これはクロスバーの上部を掠めた。
前半半ばから終盤にかけても試合は拮抗。相手ディフェンスラインに対してスピードで優位に立つマドリーはヴィニシウス、ムバッペの背後へのランニングを使いつつ、ベリンガムのミドルシュートやセットプレーで追加点に迫ったが、前半の内に再びゴールをこじ開けることはできなかった。
互いに選手交代なしで臨んだ後半、立ち上がりにバリーがボックス内で倒されてビジャレアルがPK獲得かに思われたが、ここはその前のオフサイドを取られた。
肝を冷やす入りとなったが、以降はチャンスにこそ至らないものの冷静にゲームをコントロールするマドリー。70分過ぎにはカマヴィンガとムバッペを下げてミリトン、ロドリゴを同時投入。チュアメニを中盤に上げた。
すると、この交代直後の73分にはバイタルエリア右でバルベルデからパスを受けたヴィニシウスがドリブルでの仕掛けではなく、すかさず右足を一閃。強烈なシュートがゴール右隅に突き刺さった。
見事なゴラッソで貴重な2点目をもたらしたヴィニシウスだが、直後には右肩を痛めてしまい、大事を取ってギュレルとの交代でピッチを後にした。
その後は危なげなくゲームクローズに向かったマドリーだが、試合最終盤には大きなアクシデントが発生。ピノとの接触プレーの際に右ヒザを痛めたカルバハルが悶絶。ピッチ上で治療を受けている際には重傷を悟ったか、涙を浮かべる様子もあり担架でピッチをあとにした。
ヴィニシウスに続くカルバハルの負傷で後味の悪い終わり方となったものの、上位対決を制したマドリーがリール戦での敗戦をきっちり払拭してインターナショナルマッチウィークの中断に入ることになった。
レアル・マドリー 2-0 ビジャレアル
【レアル・マドリー】
フェデリコ・バルベルデ(前14)
ヴィニシウス・ジュニオール(後28)
【動画】バルベルデ&ヴィニシウスの鮮烈ミドル弾!