リーグ・アン第7節のスタッド・ランスvsモンペリエが6日にスタッド・オーギュスト・ドローヌで行われ、ホームのランスが4-2で勝利した。なお、ランスのMF伊東純也、FW中村敬斗は共に83分までプレーした。
前節のアンジェ戦を3試合連発の中村と伊東のゴールなどで3-0と快勝したランス。直近5戦無敗とトップフォームを維持するチームは、下位に沈むモンペリエを相手に2連勝を狙った。日本代表合流前のラストマッチでは伊東、中村共にスタメン起用となった。
試合は好調のランスが開始早々にゴールをこじ開ける。6分、右サイドに流れてボールを引き出したウマル・ディアキテがピンポイントクロスを供給すると、タイミング良くゴール前に飛び込んだムネツィが右肩付近でボールを押し込んだ。
幸先よくリードを手にしたホームチームは伊東と中村の両翼を起点に引き続きチャンスを作り出す一方、徐々にボールを握ったアウェイチームに押し返される。
その後は行ったり来たりの展開がしばらく続いたが、絶好調の日本代表FWが圧巻のゴールを決めた。25分、ロングボールを相手DFがヘディングで撥ね返したところに反応した中村がボックス手前左で足元に収めると、右への持ち出しでDF2枚を剥がしてペナルティアーク付近から右足を一閃。これがゴール左下隅の完璧なコースに突き刺さった。
中村の4試合連続ゴールによって点差を広げたランスだが、37分にはボックス手前のノルダンにこれまた見事なミドルシュートをゴール右隅に突き刺されて1点差に詰められる。前半終盤にかけてはイーブンな攻防となった中、前半アディショナルタイムには右サイドで仕掛けた伊東の絶妙なグラウンダークロスに飛び込んだムネツィに2点目のチャンスが訪れたが、ここはGKベルトーのビッグセーブに阻まれた。
結局、1点リードで試合を折り返したランスは前半同様に良い形で入ると、相手の攻撃を冷静に撥ね返しながらカウンターを軸に追加点を目指す。すると58分、相手陣内左サイドでボールを持った中村が右足インスウィングの正確なクロスをゴール前に供給すると、ドフリーのディアキテがピッチへ叩きつけるヘディングシュートを決めた。
中村のアシストによってラクな展開となったランスは、ここからよりゲームコントロールを意識した戦い方にシフト。前がかる相手の攻撃を受け止めながらカウンターの局面では伊東が存在感を示し、幾度か決定機に絡んでいく。
その後、83分には殊勲の中村と伊東がお役御免となり、1ゴール1アシストの中村にはホームサポーターから惜しみない拍手が送られた。
後半最終盤にはノルダンにこの試合2点目を決められて点差を詰められたが、直後にテウマのPKによって再び2点差に突き放したランスが2連勝で6戦負けなしとした。
スタッド・ランス 4-2 モンペリエ
【スタッド・ランス】
マーシャル・ムネツィ(前6)
中村敬斗(前25)
ウマル・ディアキテ(後12)
テディ・テウマ(後48[PK])
【モンペリエ】
アルノー・ノルダン(前37、後46)
【動画】中村敬斗が圧巻ミドルシュートで4戦連発!