★地域CL進出“残り3枠”を懸けたスーパー短期決戦「全社」が19日開幕…FC刈谷や東京23FCら有力クラブも死闘へ【Road to JFL】
19日〜23日にかけ、第60回全国社会人サッカー選手権大会(全社)が滋賀県で開催される。
「全社」とは、日本フットボールリーグ(JFL)参入を懸けて争われる全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)への出場を目指しつつも、各地域リーグで優勝できなかったクラブが、命懸けで臨んでくるスーパー短期決戦。
19日〜23日にかけ、第60回全国社会人サッカー選手権大会(全社)が滋賀県で開催される。
「全社」とは、日本フットボールリーグ(JFL)参入を懸けて争われる全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)への出場を目指しつつも、各地域リーグで優勝できなかったクラブが、命懸けで臨んでくるスーパー短期決戦。
地域CLは原則「各地域リーグ王者9チーム+全社枠3チーム」の12チーム。全社枠を確保するには、JFL参入の意思があることを前提として、全社で「ベスト4以上かつ成績上位3チーム」という条件をクリアする必要がある。
また、全社は1回戦〜決勝戦(3位決定戦)まで、なか日ナシの5日間で完結。そのため、地域CLの全社枠を目標とするチームは、少なくとも3日間で準々決勝まで3連勝(準決勝進出=ベスト4確保)しなければならないのだ。
全社出場32チームの全てが地域CLを目指しているわけではなく、上記の条件を満たしても、例えば“関東2部”や“東京都1部”など、地域リーグ1部以外はそもそもJFL参入ができず。
レギュレーションは他にもあり、全社枠が3つ全て埋まるとも限らないが、それはここでは割愛。以下、JFL参入を掲げて勝ち上がりが期待される有力クラブをいくつか紹介する。
◆FC刈谷(東海1部2位/愛知)
〈1回戦 vs ルート11〉
通算3度目のJFL参入を掲げる刈谷は、茂庭照幸監督が指揮。昨季はwyvern、今季はFC.ISE-SHIMAに東海1部初優勝を許し、2年連続で全社経由の地域CLを目指すこととなった。
昨季の全社は「優勝」で、堂々たる前回王者。ただ、続く地域CLで勝ち進めなかったため、今季もこの大会に挑む格好だ。前身のデンソー時代はJFLで上位に食い込んだ名門、FC刈谷だ。
◆東京23FC(関東1部2位/東京)
〈1回戦 vs 北海道十勝スカイアース〉
競争力高めの関東1部において、東京23の優勝は羽中田昌氏が指揮した2016年の1度きり。近年は浮き沈みが激しく、昨季に至っては栃木シティのJFL参入によって2部降格を免れた。
全社は昨季も出場し、2回戦で刈谷に後半AT2発の衝撃的な1-2逆転負け。今回は「ベスト4」が懸かる準々決勝で刈谷と再戦する可能性がある。対戦が実現なら、一大決戦である。
◆アルテリーヴォ和歌山(関西1部3位/和歌山)
〈1回戦 vs 福井ユナイテッドFC〉
和歌山は今季の関西1部最終戦で首位・飛鳥FCと対戦し、昨季まで7年間和歌山のレジェンド堀野に同点弾を決められ、飛鳥の初優勝を見届けることに。3連覇を逃してしまった。
それでも全社出場権を確保しており、全社経由の地域CLを目指せることに。1回戦はすでに地域CL出場を決めている北信越1部王者・福井が相手だが、この点はどう作用するだろうか。
◆エリース東京(関東1部7位/東京)
〈1回戦 vs レイジェンド滋賀FC〉
エリースは古くから東京都の社会人に籍を置き、今季7年ぶりに関東1部復帰。しかし、10チーム中7位と現実は厳しく、VONDS市原や東京23ら上位陣相手には1勝もできなかった。
ただ、侮れぬ男が最前線に。背番号9、韓国人ストライカー、ソン・ホギョン27歳。兵役を終えて日本サッカーに復帰した、今季関東1部15試合13得点のベストイレブン&得点王である。
2024年10月18日(金)12:00