なでしこジャパンを暫定的に指揮を執る佐々木則夫女子委員長が、トレーニング後に取材に応じた。
21日、なでしこジャパンは「MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024」の韓国女子代表戦に向けたトレーニングキャンプをスタートさせた。
初日は9名が参加したトレーニング。暫定体制で臨む韓国戦に向けては、コーチに就任した元日本代表DF内田篤人氏がコーチとして参加。選手たちと共にトレーニングをこなし、笑顔にあふれたリラックスムードとなった。
45分程度のトレーニングで初日は終了。リカバリーのトレーニングがメインとなった中、トレーニング後の囲み取材で佐々木監督代行は「週末に試合があったので、調整だけという感じでした。徐々に徐々にという感じです」と、初日を振り返った。
2011年に女子ワールドカップを制し世界一に。ロンドン・オリンピックでもメダルを獲得するなど、なでしこジャパンの成功を知る佐々木監督代行。リオ・デ・ジャネイロ・オリンピックの出場権を逃したことで退任した中、久々に指揮を執る。
「特別な志をもって、新人監督だと思って頑張りたいと思います」と語る佐々木監督代行は、約2年ぶりとなる日韓戦へ意気込みを語った。
「若い選手たちを集めているので、そういった選手たちに日韓という隣国の戦いで良い経験をして、良いパフォーマンスをしてほしい。今後も韓国の戦いはアジア予選などで数多く出てくるでしょうから、良い経験と日本の国立競技場でみなさんに良いプレーを見せてほしいと思います」
U-20世代の選手も招集した中で、経験を積んでほしいという佐々木監督代行。試合の目標については「久々の日本での親善試合なので、是非ファンのみなさんには、なでしこの選手たちが良いパフォーマンスをして、なでしこジャパンの良いイメージを見てもらいたいと思います」と、良い印象を与えたいとした。
この日は追加招集を受けた上野真実(サンフレッチェ広島レジーナ)が別メニュー調整に。「昨日ゲームがあった中で、気になる部位があったからです」と理由を語り、「今日は調整だったので、敢えて無理をさせないようにしました。準備するために分けてトレーニングさせていただきました」と、この先のトレーニングへ大事をとったとした。
また、百戦錬磨の内田コーチについては「空気を読むというか、選手との絡みとか、自然体で良いセンスをしています。今回代表招集された選手たちがウッチーがいて楽しかったという思いと、色々な経験をしているので、様々な部分を発信してもらえればと思います」と、選手たちに良い影響を与えてもらいたいと語った。
【写真】内田篤人コーチも参加し笑顔が溢れる