なでしこジャパンを暫定的に指揮した佐々木則夫監督代行が、韓国女子代表戦を振り返った。
26日、MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024で、なでしこジャパンは韓国女子代表と国立競技場で対戦した。
新体制が決まっていない中での試合。パリ・オリンピック後初の試合となった中、前半は代表常連組がピッチに揃った。
試合はなかなかゴールを奪えない中で推移するも、33分に右CKから北川ひかるがヘディングで合わせて先制すると、34分には田中美南の粘りから藤野あおばが決めて追加点。37分には相手のクリアミスを拾った田中が冷静に流し込み、一気に3点を奪って試合を決めた。
後半、メンバーを入れ替えたなでしこは、56分に右サイドを崩すと、守屋都弥のグラウンダーのパスを谷川萌々子が蹴り込み4点目。その後はゴールを奪えなかったが、4-0で快勝を収めた。
この試合、国立競技場に集まったのは1万2420人。土曜日のデーゲームであり、J1リーグは開催されていない中では決して多いとは言えない入場者だった。
佐々木監督代行は「もちろんしっかりと、もっと結果、成果をお示ししないと、まだまだ反応は鈍いのかなと思います」と、今回の入場者数について言及。「この天候で、薄曇りの中で1万2500人ぐらいの方が来てくれた。選手、我々も感謝していますし、もっと積み上げて、国立でやるときには3万人は超えるぐらいのチームにならないといけないなと思いながら、女子委員長に代わってなんとかしなければいけないなと思います」と、少なからず危機感を覚えたとのこと。「女子サッカーを牽引する私としても、もっともっと上げていかないといけないなと切に思っています」と、今後より注目を集めるようにしなければいけないと語った。
一方で、26日、27日は、WEリーグ クラシエカップが開催されている。なでしこジャパンの試合が国内で行われるにも関わらず、その選手たちがプレーするチームの試合も開催とあり、国立競技場に来られなかったファン・サポーターもいたと考えられる。
佐々木監督代行は「インターナショナルマッチデーがあるので、その時は代表活動がベースです。その中で、スケジュールを日本でもそうですが、海外から選手を呼んでいますが、海外では(クラブの試合は)やっていません。お互いにもっと共有して、反省しなければいけないと思います。カップ戦だから良いだろうということではないと思います」と、スケジューリングについても言及。「それは僕が3分の1ぐらいは反省しないといけないです」と、日本サッカー協会(JFA)の女子委員長という立場を考えても、しっかりとリーグとの日程調整をしなければならないとした。
ちなみに、26日には4試合が行われており、中嶋淑乃の所属するサンフレッチェ広島レジーナ、守屋が所属し、多くの選手が過去所属したINAC神戸レオネッサはホームゲームを行っていた。
【動画】パリ五輪後初試合!韓国相手になでしこが4発快勝