★リバプールが2戦連続ドロー…前半ロバートソン退場も2度のビハインド追いつく首位の意地見せたが劇的逆転ならず【プレミアリーグ】
プレミアリーグ第16節、リバプールvsフルアムが14日にアンフィールドで行われ、2-2のドローに終わった。なお、リバプールのMF遠藤航はベンチ入りも出場機会はなかった。
プレミアリーグ第16節、リバプールvsフルアムが14日にアンフィールドで行われ、2-2のドローに終わった。なお、リバプールのMF遠藤航はベンチ入りも出場機会はなかった。
前節、エバートンとのダービーが悪天候の影響で延期となり、2試合ぶりのリーグ戦に臨んだ首位のリバプールは、直近3試合で強豪相手に結果を残す10位のフルアムをホームで迎え撃った。
直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではジローナに苦戦しながらも1-0の勝利。CL唯一の6連勝で早々に決勝トーナメント行きを確定させたスロットのチーム。その試合からは先発1人を変更。ヌニェスに代えてガクポを起用し、ルイス・ディアスを最前線に配置した。
開始10分までに3枚のイエローカードが飛び交う不穏な状況でスタートした一戦は思わぬ展開となった。
11分、自陣からボールを繋いで左サイドに展開したフルアムは深い位置に侵攻したロビンソンが正確なクロスを供給。GKアリソンも飛び出せない絶妙なボールにファーで反応したアンドレアス・ペレイラがDFと交錯しながら右足ボレーで合わせ、アウェイチームが要塞アンフィールドで先手を奪った。
さらに、17分にはハリー・ウィルソンがオフサイドぎりぎりで背後へ抜け出すと、遅れての対応となったDFロバートソンが後方から倒してしまう。これがDOGSOと判断され、レッドカードでの退場となった。
ビハインドに加えて数的不利まで背負う厳しい展開となったリバプール。以降はフルアムの推進力のある攻めに後手を踏むが、なんとか2失点目は回避。前半終盤にかけて自分たちの時間も作り始めると、アレクサンダー=アーノルドやソボスライの正確なクロスからガクポ、ディアスと続けてヘディングシュートでゴールへ迫るが、いずれも枠に飛ばせなかった。
1点ビハインドで試合を折り返したホームチームは、後半も同じメンバーで臨んだ。勢いを持って試合に入ると、立ち上がりの47分に追いつく。相手陣内右サイドでボールを受けたサラーが狙いすました左足クロスをゴール前に落とすと、ファーに飛び込んだガクポのダイビングヘッドがゴールネットに突き刺さった。
サラーのクラブ通算100アシスト目となったガクポのゴールで開始早々に追いついたリバプールは、数的不利を感じさせない厚みのある攻めで逆転ゴールへ迫っていく。だが、このイケイケの時間帯に逆転まで持っていくことはできなかった。
すると、時間の経過とともにフルアムも落ち着きを取り戻して押し返すと、ロビンソンとイウォビの左サイドを起点にうまく引っくり返して幾度も際どいシーンを創出。これによってリバプールも、なかなかリスクを冒して攻撃に出られなくなる。
一進一退の攻防が続くなか、先にゴールをこじ開けたのはアウェイのフルアム。76分、自陣でうまくプレスを回避して左サイドを崩すと、ボックス左に抜け出したロビンソンからの折り返しを、ゴール前のムニスがDFと交錯しながらもうまく右足ヒールでコースを変えて右隅へ流し込んだ。
再びのビハインドで厳しくなったリバプールは、アレクサンダー=アーノルドとソボスライを下げてジョタ、エリオットを投入。より前がかってゴールを狙うと、負傷明けのアタッカーが見事な決定力でチームを救う。
86分、ボックス手前でヌニェスから足元にパスを受けたジョタはファーストタッチの乱れを見事なボールコントロールでリカバーし、ゴール方向にターンしてボックス内に持ち込むと、GKの反応の逆を突く右足シュートをゴール左に流し込んだ。
このゴールによって再びアンフィールドに熱狂の空気が戻ると、9分のアディショナルタイムを含めた最終盤の攻防は白熱。リバプールがファン・ダイクも前線に攻め残る攻撃で圧巻の連続シュートでゴールに迫れば、フルアムもカウンターからボックス右のトラオレが決定的なシュートを放つ。
だが、両チームの攻撃はいずれも体を張った相手の守備に撥ね返されて、勝負を決める3点目は生まれず。この結果、曲者フルアム相手に数的不利を感じさせない素晴らしい戦いを見せたリバプールだったが、ニューカッスル戦に続くドローに終わった。
リバプール 2-2 フルアム
【リバプール】
コーディ・ガクポ(後2)
ジオゴ・ジョタ(後41)
【フルアム】
アンドレアス・ペレイラ(前11)
ロドリゴ・ムニス(後31)
【動画】ジョタの復帰弾で意地のドロー
2024年12月15日(日)2:19