★昨季J2王者・清水が昇格PO決勝で敗れた因縁の東京Vとの国立決戦でリベンジ! 主将・北川航也の決勝点守り抜き会心の白星発進【明治安田J1】
16日、2025シーズンの明治安田J1リーグ開幕節、東京ヴェルディvs清水エスパルスが国立競技場で行われ、アウェイの清水が0-1で勝利した。
J1復帰1年目となった昨シーズンを6位フィニッシュした東京V。
16日、2025シーズンの明治安田J1リーグ開幕節、東京ヴェルディvs清水エスパルスが国立競技場で行われ、アウェイの清水が0-1で勝利した。
J1復帰1年目となった昨シーズンを6位フィニッシュした東京V。城福浩監督の就任4年目で超野心的な目標を掲げるなか、昨季に続いてオリジナル10のライバルとの国立決戦でシーズンをスタート。この開幕戦ではガンバ大阪から加入の福田湧矢が新戦力で唯一のスタメンとなり、守護神マテウス、谷口栄斗、森田晃樹、完全移籍以降の木村勇大、山見大登ら昨季主力が起用された。
一方、昨季のJ2を制覇して2022シーズン以来のJ1復帰を果たした清水。残留を最低限のノルマにさらなる躍進を期す秋葉忠宏監督の率いるチームは、この開幕戦でマテウス・ブエノ、中原輝、カピシャーバと3人の新戦力をスタメン起用。また、北川航也、乾貴士、山原怜音ら主力が順当に開幕のピッチに立った。
2023シーズンのJ1昇格プレーオフ決勝で相まみえた両雄による、因縁深き開幕節屈指の注目対決。両サポーターによる荘厳なコレオグラフィーも披露され、熱狂のなかでキックオフを迎えた。
開幕戦特有の硬さも見受けられ、ロングボールが飛び交い、守備陣もセーフティーなプレーを心がける慎重な立ち上がりに。そのなかで両者はセットプレーでチャンスを窺う。15分には東京Vが山見の右CKからゴール前で味方の折り返しに反応した千田海人のヘディングシュートで両チームを通じたファーストシュートが記録された。
序盤以降はホームチームがボールを保持し、アウェイチームがミドルブロックで構えてカウンターを狙う構図に。やや動きが少ない膠着状態に陥る。24分にはDF住吉ジェラニレショーンのボールロストをきっかけに東京Vがショートカウンターに持ち込むが、山見が強引に放ったシュートはブロックに遭う。
流れのなかでは最後の連携・精度を欠くものの、優勢に進める東京V。32分には山見の右CKをゴール前の綱島悠斗が右足で合わせるが、ここはGK沖悠哉の好守に阻まれた。
37分にマテウス・ブエノの捨て気味のミドルシュートでようやくファーストシュートを記録した清水は、ここから押し込む時間帯を作り出す。すると、40分にはディフェンスラインの蓮川壮大からのロングフィードに反応した高木践がDFを振り切ってボックス右から浮き球の丁寧なクロスを供給。これをゴール前にフリーで走り込んだ北川が頭で合わせ、まさにワンチャンスを活かして先手を奪った。
清水の1点リードで折り返した後半は前半とは打って変わってオープンな立ち上がりに。52分には東京Vのビルドアップのミスを突いた清水のショートカウンターからボックス中央に抜け出したカピシャーバにビッグチャンスも、ここはGKマテウスが見事な飛び出しでシュートコースを消してビッグセーブ。
守護神のビッグプレーでなんとか2失点目を回避したホームチームは56分、山見と福田の両シャドーと左の松橋優安を下げて昇格POの主役だった染野唯月、磐田から新加入の平川怜、大卒ルーキーの新井悠太を一気にピッチへ送り出した。
ただ、この交代後も清水ペースで進むと、63分には鋭いカウンターから中央突破した乾がボックス付近から右足を振り抜く。だが、DFがわずかに触ったことでこのシュートは枠の左へ外れた。この直後に清水ベンチは殊勲の北川を下げてJリーグデビューとなるアフメド・アフメドフを最初の交代カードとして切った。
メンバー変更と[3-5-2]への変化も機能せず、決定機はおろか後半はシュートまで持ち込めない東京V。なんとか流れを変えたい城福監督は綱島、木村を下げて翁長聖と高卒2年目でプロデビューとなった大型FW白井亮丞を投入し、交代枠を使い切った。
1点差のまま試合は後半終盤に突入すると、秋葉監督は山原を下げて昇格POで悪夢のPK献上となった高橋祐治を投入。前回対戦と同様の清水の1点リードで突入した7分の後半アディショナルタイム。清水は3枚替えで吉田豊らを投入し、石橋を叩く手堅い采配で専守防衛の構え。その最終盤の攻防では2年前からの成長を示した清水が東京Vに見せ場を作らせず、0-1のスコアでクローズした。
そして、5万2541人の観衆を集めた国立決戦で会心のリベンジを果たした清水が白星スタートを飾った。
東京ヴェルディ 0-1 清水エスパルス
【清水】
北川航也(前40)
2025年2月16日(日)16:06