マンチェスター・シティのベルギー代表MFケビン・デ・ブライネ(33)が、自身のSNSを通じて今シーズン限りでの退団を発表した。
今シーズンはチームのキャプテンを務め、非凡なパスセンスとゲームメイク力でチームを牽引していたデ・ブライネ。2015年8月から在籍10年での別れを決断した。
「これを見れば、恐らくどこに向かっているかわかるだろう。早速本題に入りたいが、マンチェスター・シティの選手としての最後の数カ月となることをお知らせする」
「このことを書くことは簡単ではないが、フットボーラーとして、僕たちは皆いつかこの日が来ることを知っている。そして、その日が来た。皆さんは、僕からその話を聞く資格がある」
「サッカーが僕を皆さんとこの街に導いてくれた。夢を追いかけながら、この時期が僕の人生を変えることになるとは知らなかった。この街。このクラブ。ここの人たち…僕に全てを与えてくれた。全てを返すしか選択肢はなかった!そして、なんと僕たちは全てを勝ち取った」
「好む好まないに関わらず、別れを告げる時が来た。スリ、ローマ、メイソン、ミシェル、そして僕は、この場所が僕たち家族にとって大切なものであったことに心から感謝している。“マンチェスター”は永遠に僕たちの子供のパスポートに刻まれるだろう。そしてもっと重要なことは、僕たち1人1人の心の中にあることだ」
「ここはいつまでも、僕たちの家だ」
「この10年間の旅に対して、街、クラブ、スタッフ、チームメイト、友人、そして家族にどれだけ感謝してもしきれない」
「すべての物語には終わりが来るが、これは間違いなく最高の物語だった」
「最後のひとときを一緒に楽しもう!たくさんの愛を。Kdb 17」
母国ヘンクの下部組織で育ったデ・ブライネは、2008年7月にファーストチームに昇格。2012年1月にチェルシーへと完全移籍すると、ヘンクやブレーメンへのレンタル移籍を経験。チェルシーでは輝くことができず、2014年1月にヴォルフスブルクへと完全移籍を果たした。
そのヴォルフスブルクでは公式戦73試合で20ゴール37アシストを記録し、2015年8月にシティへ完全移籍。ここまで10シーズンを過ごし、公式戦413試合で106ゴール174アシストを記録。6度のプレミアリーグ制覇や、チャンピオンズリーグ(CL)制覇など15のタイトルを獲得。2022-23シーズンにはトレブル“3冠”を達成し、シティで獲得できるタイトルを全て手にしていた。
シティとの契約は今シーズン終了までとなっていたが、契約延長は行わずに退団を決断。新天地はどこになるのか去就が注目される。
【写真】デ・ブライネがシティ退団のメッセージを発表